2019年04月17日23時52分掲載
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中国
フードデリバリー依存から垣間見える若者の「生きる上でのストレス」
最近、一部のフードデリバリー・オンラインプラットフォームで「料金が上がった」「特売イベントが減った」「配送料も上がった」と感じている消費者が少なくない。
『中国シェアリングエコノミー発展年度報告(2019)』によると、2015年から2018年まで、中国におけるオンライン・フードデリバリー収入額の増加スピードは、年平均117.5%で、伝統的な飲食業の12.1倍に上り、飲食業収入総額に占める割合は1.4%から10.6%にまで上昇した。2018年、中国のオンライン・フードデリバリー収入額は約4712億元(約7兆7600億円)に達した。
いかなる市場ニーズであれ、その背後には必ず特別な社会環境が存在する。
今時の若い人が直面する職場環境は、親世代とは違い、職場の近くに寮があるというケースは少なく、美味しくて安い社員食堂の恩恵を受ける人も少ない。また、多くの都市では、膨大な通勤時間から通勤族は疲れ果て、さらには一部の業界や企業では「996(毎日午前9時から夜9時まで働き、土曜日も含めて6日間働く)」就労制や「残業文化」がまかり通っている。毎日、朝8時に家を出て午後10時に帰宅する通勤族の一体どこに、食材の買い出しをして食事を作る時間やエネルギーが残っているだろう?
〔JCLIFセミマンスリーニュース(『人民網 日本語版』2018年3月後半 抜粋)〕
全文はこちら http://j.people.com.cn/n3/2019/0329/c94475-9562144.html
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