2019年06月11日16時59分掲載
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橋本勝21世紀風刺画日記
328回 「戦争」という言葉の下に無数の戦死者の死体が・・・・
日本維新の丸山穂高議員が北方領土を訪れた際の「戦争!」発言から
1か月以上たつがその大暴言が巻き起こした騒ぎは収まっていない。
丸山議員は陳謝したが議員辞職はしていない。しかし視点をずらして
みるなら彼の「戦争」の言は有史以来、そして現在も絶えることない戦
争の現実に対する鋭い風刺になっていると言える。
日本は確かに戦後70数年、平和憲法のもと戦争はしていない。
だが今、安倍政権は改憲を企み9条を否定し、日本を戦争できる国に
しようとしている。
この「戦争」発言騒動と同時進行するようにあったのが、平成から令和へ
の改元騒ぎ。平成の前の昭和の時代、日本は国家を挙げて戦争をし
数百万にもおよぶ数の戦死者をだした。そしてアジア各地で数千万人
という戦死犠牲者の加害国となった。そんな忌まわしい歴史を克服しよう
と戦後、日本は憲法9条により平和を守ってきた。
今回、丸山議員は「戦争」発言後、酒で悪酔いし「女を買いたい」の卑わい
な言動をしていたことが判明し問題になった。それは昭和の戦争の際,
侵略したアジアの地での女性たちへの暴行、そして従軍慰安婦の問題を
想起させてくれた。
丸山「戦争」発言はそんな日本の闇の歴史を暴露する風刺表現となった
と、私は評価したい・・・・・!?
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