2019年06月23日15時09分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201906231509070
関生反弾圧市民情報センター
子どもの保育園に提出する「就労証明書」に押印を求めたことを「強要」だと京都府警 関生弾圧、続く
連帯労組関生支部に対する弾圧は6月の入り、新たな段階を迎えています。18日に滋賀県警による新たな逮者が出ました。続いて19日にはこれまで逮捕者が出ていなかった京都で弾圧が始まると同時に、武建一委員長に対する4回目の逮捕が強行されました。京都では関生支部組合員の運転手が、子どもの保育園に提出する「就労証明書」に押印を求めたことを京都府警が「強要」だとし逮捕するというめちゃくちゃな権力行使がまかり通っています。(大野和興)
【その1】6月18日に滋賀、19日に京都で新たな弾圧がありました。
これで逮捕者はのべ75人(組合67人、事業者8人)に達し、武委員長らは4回目の逮捕です。
とうとう京都府警が関西生コン弾圧事件の「仲間入り」しました。
この事件は、労働委員会で審査中の純然たるわかりやすい労働争議に、暴力団対策の集団が殴り込みをかけてきて、労働委員会の和解調査の前日に逮捕して事件にするという前代未聞のデタラメさです。しかも、組合員の運転手が、子どもの保育園に提出する「就労証明書」に押印を求めたこと(組合加入前は応じていた)を「強要」だとしている点などにおいて、ケタ外れに無茶苦茶です。(滋賀県警がまともという意味ではもちろんありません。)京都府警は、翌日の20日、そして21日とたてつづけに京都地域の職場の組合事務所や会社の家宅捜索を4カ所もおこなっています。
また、京都新聞には抗議および釈明要求の署名を出すつもりです。「正社員化」を求めたことを「不当な要求」とは、いくら警察発表を鵜呑みにして書いたのだとしてもひどすぎる。メディアの見識が問われると思います。
全日本建設運輸連帯労働組合
「滋賀県警による組合員の不当逮捕に強く抗議する」
滋賀県警は2019年6月18日、連帯ユニオン関生支部の組合員3名と元執行委員1名を不当に逮捕した。
滋賀県警・大津地検・大津地裁が連携する「労働組合つぶしの権力弾圧」に対して、連帯ユニオン関生支部は、満腔の怒りをもって抗議する。
逮捕された4名のうち2名は以前に保釈(元執行委員は、昨年11月27日に逮捕、6ヶ月以上勾留、6月7日に保釈されたばかり)されている。県警・地検による人権侵害的な行為を許すことはできない。
このようなことを容認している大津地裁に対して強く抗議するとともに、労働組合つぶしの弾圧を県警・地検に即やめさせることを求める。
労働組合つぶしに警察・検察が動き、裁判所は弾圧をチェックする機能を果たしていないことに対して、連帯ユニオン関生支部は弾劾・糾弾する。
「京都府警による組合員の不当逮捕に強く抗議する」
京都府警は2019年6月19日、連帯ユニオン関生支部の武委員長をはじめ役員4人と組合員1人を不当に逮捕した。
京都府警による「労働組合つぶしの権力弾圧」に対して、連帯ユニオン関生支部は、満腔の怒りをもって抗議する。
不当な権力弾圧を容認している京都地裁に対して強く抗議するとともに、労働組合つぶしの弾圧を京都府警に即やめさせ、不当逮捕した仲間の釈放を強く求める。
労働組合つぶしに警察・検察が動き、裁判所は弾圧をチェックする機能を果たしていないことに対して、連帯ユニオン関生支部は弾劾・糾弾する。
労働組合つぶしに警察・検察が動き、裁判所は弾圧をチェックする機能を果たしていないことに対して、連帯ユニオン関生支部は弾劾・糾弾する。
連帯ユニオンの全国の仲間が6月20日、京都府警の労働組合つぶしの不当弾圧に対する抗議行動を展開しました。
全国から関東・静岡・東海・新潟の各支部の仲間が関西に結集、近畿トラック支部・関西ゼネラル支部・関生支部の仲間をあわせて20名で、「6・19京都府警弾圧」に対する抗議と不当に逮捕された仲間の激励を京都の各警察署前で行動しました。
各警察署前では、各支部の役員をはじめ全国の仲間が京都府警に対して「不当な権力弾圧糾弾!」「不当逮捕した仲間を返せ!」などのシュプレヒコールで強く抗議。さらに、不当逮捕・勾留されている仲間への激励の声をあげました。
下京署では、警察官20人以上が私たちの対面に陣取りビデオ撮影するなど対決姿勢、その中で一番階級が高いと思われる警察官が抗議行動の中止を求めてきました。京都府警の体質が顕れた下京署の態度に結集した仲間は、さらなる怒りを感じシュプレヒコールに力が入りました。
不当逮捕された仲間が勾留されている5ヵ所の警察署前行動のあと、最後に京都府警本部の玄関前でシュプレヒコールの気勢をあげて行動を終えました。
全国から支援と激励に駆けつけてくれた連帯ユニオンの仲間のみなさんに感謝します。ありがとうございました。
関生支部は、労働組合つぶしの権力弾圧を粉砕し、不当逮捕された仲間を奪還するまで闘う決意です。連帯ユニオンの全国・近畿地本の仲間のみなさんには、今後ともご支援ご協力をお願いします。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。