2019年06月30日21時08分掲載
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関生反弾圧市民情報センター
関生弾圧 6月25日大津地裁、剛腕・鈴木弁護士 一喝でダラダラ審理にストップ
工事現場、事業者に法令順守を促すコンプライアンス活動。その正当な労組の活動に「恐喝未遂、威力業務妨害」などという汚名を着せ、その審理もダラダラと検察ペースで続いていたが、その流れに、ついに弁護側が真っ向から立ち向かった。エスカレートする一方の警察。法廷では増長する検察ペースが続いていた。が、6月25日、大津地裁「第4次弾圧」公判で、この流れを一変させる大きな動きがあった。(労組つぶしは許さない 勝手連 しが)
西山直洋氏をはじめ、12名が被告席に着き。弁護側も佐伯弁護士以外はがらりと顔触れが変わった。型どおりの検察側の起訴状読み上げに続き、被告による罪状認否が行われた。が、その直後、弁護側から強烈な反論が出た。
裁判官、検察側に交互に視線を飛ばしながら、迫力満点の論述。
鈴木弁護士
「共謀の事実は示されていない。検察から証拠とされているものも、立証がされていない。こんな裁判を続ける意義があるのか」
高名な弁護士の、この一喝に裁判官はたじたじ。検察側も反論の声なし。いつもの立ち合い斉藤検事の姿はない。
今井裁判官
「証拠資料を示せ、の主張には私も同意します。コンプラ活動は認められてきたわけですしネ。証拠の開示も必要。整理手続きをしないといけませんね」
この裁定で、法廷の空気が一変した。
弁護側・裁判官・検察側による三者協議の日程がさっそく決められ、沈みがちだった傍聴席にも、喜びの表情が広がった。
裁判後の報告会:佐伯弁護士
「今日は素晴らしい公判になりました。今後の進め方に関して、検察側に強力な異議が唱えられ、それが通りました」
重苦しい法廷の流れ、息苦しい傍聴席の空気が続いていた。が、詰めかけた人々の頬に、やっとこの日、初夏の爽やかな風が流れた。
滋賀県警に続いて京都府警も動いたのは共に組対課、いわゆるマル暴。暴対法による「組織暴力員」、労組員を同一視した暴挙である。労働3権を定めた憲法28条への攻撃。その先頭に立っているのは、なんと組対課とは―。
関ナマ事件 6月〜7月 公判予定 大津地裁(別館21号法廷)
26日(水)10時〜5時 湖東協組
27日(木)10時〜5時 大津協組
28日(金)10時〜5時 湖東協組
―7月―
1日(月)10時〜5時 大津協組
3日(水)10時〜5時 大津協組
5日(金)10時〜5時 大津協組
8日(月)10時〜5時 大津協組
11日(木)10時〜5時 湖東協組
裁判官:今井輝幸 弁護側:湖東協 永嶋靖久弁護士ら
大津協 太田健義弁護士ら
☆傍聴を希望される方は、開廷の30分前までに傍聴手続きをして、抽選を待ってください。
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