2019年07月22日18時43分掲載  無料記事
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政治

「れいわ新選組」野原ヨシマサ候補の衝撃 2 右翼知事の都・東京に要求を突きつけたオキナワ

  れいわ新選組から東京選挙区で立候補した野原ヨシマサ氏が沖縄で辺野古への米軍基地移設に反対してきた創価学会員であることはすでに知られたことだ。野原氏はこれまでの候補者と異なるムードを持っていた。写真では南国ムードを醸し出すアロハシャツを着て、両手で親指を立てて「いいね」マークを見せていた。その眼差しは何を考えているか見通せない不敵な印象を与える。つまり、いかにヒエラルキーで上の者が命令しても、それがおかしければ従わない、自信に満ちた不敵な面構えなのだ。 
 
  これまで沖縄の人々は常に東京から要求を突き付けられてきた。そして、首都圏の人々にとって沖縄は遠く離れたオキナワでしかなかった。常に沖縄は命令を突き付ける地方の町オキナワでしかなかった。ところが、今回の参院選でそのオキナワの人間が首都に現れて、マイクで語り始めたのだ。東京と言えば大阪と並んで、過去10年あまり、右翼の知事が支配してきた町である。そこに沖縄の人間が現れて沖縄の要求を突きつけたことはインパクトがあった。今まで漠然として遠かった沖縄の基地問題が、突然、不敵な顔を伴って語りかけてくるリアルで身近な存在となったのだ。 
 
  山本太郎氏が選んだ候補者たちはそれぞれ独特の存在感を持ち、彼らが発する言葉は語るべき中身があった。それを聞いたとき、多くの有権者は今までの政治の言葉のよそよそしさ、嘘くささ、陳腐さを直感的に理解した。そんなれいわ新選組の候補者たちの中でも、野原氏はとりわけ独特の不敵さがあり、アメリカのコーエン兄弟の映画に出てくる一筋縄でいかない癖のある俳優たちを思い出させた。何をしでかすかわからないような危うさが漂う男たちだ。 


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