2019年10月05日02時38分掲載  無料記事
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検証・メディア

NHKは石原進経営委員長の追放で、恐怖政治に終止符を

  NHKは番組制作に圧力をかけてきた石原進経営委員長を解任して、国民・市民から信頼される「皆様のNHK」に立ち返るときだ。NHK経営委員会がNHK会長に圧力をかけて、番組放送の延期を求めたり、コンテンツの削除を求めたりするのは言語道断であり、許されざる野蛮である。その責任者こそ、NHK経営委員長の石原進である。 
 
  しんぶん「赤旗」の2014年の報道によれば、石原進はNHK経営委員時代にJR九州の幹部として、麻生副首相の一族のメンバーとともに川内原発再稼働の要求を安倍首相に行う場にいたということだが、あまりにも政治的である。2016年夏に石原進がNHK経営委員長になるまで、彼はNHK経営委員でありながら同時に日本会議福岡の名誉顧問だったとも報道されている。日本会議は改憲推進の圧力団体である。改憲、そして原発再稼働の運動に実業家として関わった中心的な人物が、NHK経営委員長として、NHKの「経営」のみならず、番組への干渉まで行っていたことは、もはやNHKの番組受信者への最大の背信行為であり、さらには国民に対する裏切りとも言えよう。 
 
  NHKが受信者への裏切りを行うのであれば、NHKが受信料を強要する根拠は何なのか。信頼は損なわれた。勇気あるNHK局員は自らの立場を鮮明にする人生で一度の機会に今、立ち会っている。NHK局員はその自覚はあるのだろうか。今、何一つ行動しなければ、自ら存在の無意味さを認めることになる。放送人としてのプライドがあるなら、今行動しなくてどうする? 
 
 
武者小路龍児 


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