2019年10月28日23時50分掲載
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文化
国際有機農業映画祭 13回目の今年は武蔵大学江古田キャンパスで12月8日に
国際有機農業映画祭は12月8日に都内の武蔵大学江古田キャンパス一号館(練馬区)で開きます。今年で13回、上映作品はアフリカを舞台にアフリカで制作された映像が二本、フランスを舞台としたものが二本、それに映画祭運営委員会自主制作の『それでも種を巻くその後』の合わせて五本です。(大野和興)
アフリカの映像はセネガルで制作された『黄金の魚 アフリカの魚』とブリキナファソ制作の『ブルキナの恵み』。いずれも大資本に翻弄されながら自分たちの村、土地、水、小さい農業や漁業を守るために悪戦苦闘する人々の姿を描いたドキュメンタリーです。
フランスの作品は、肉食を通して今の食のあり方そのものを問う『肉を食べてはいけないの?』と今の農業のあり方を問い直す『大地と生きる』。映画祭の自主制作映像は3.11直後に制作した作品のその後を追ったもの。
映画祭恒例の「野良語り」は星の谷ファームの天明伸浩さんと明石農園の明石誠一さんをお招きし、農の日常を語り合っていただきます。
日時:12月8日(日)9:30開場〜18:40
会場:武蔵大学 江古田キャンパス
1号館〔B1〕1002シアター教室
アクセス:【西武池袋線】「江古田駅」より徒歩7分
【西武池袋線】「桜台駅」より徒歩8分
【都営大江戸線】「新江古田駅」より徒歩9分
【西武有楽町線】「新桜台駅」より徒歩7分
参 加 費:一般:前売 2,000円・当日 2,500円
25歳以下:前売 500円・当日 1,000円
中学生以下:無料
※25歳以下の方は、当日、証明証を提示のこと。
主 催:国際有機農業映画祭運営委員会
・国際有機農業映画祭
http://www.yuki-eiga.com/
・チラシ
http://yuki-eiga.com/flyers/YukiEiga2019Chirashi.pdf
●上映作品
『大地と生きる』初公開
原題:Ground for hope
2017年/フランス/67分
農業大国フランス。都市部からの新規就農者が増えると同時に、教わった農業に疑問を感じる既存農家も現れている。大地と共生する農業の新しい可能性を探りながら、社会の在り方を問いかける。
『肉を食べてはいけないの?』 初公開
原題:The carnivore's dilemna
2018年/フランス/52分
息子の誕生を機に食について考え始めた監督が、アメリカやヨーロッパを中心に肉の生産状況を調査する。温暖化の危機に直面する地球環境や動物に配慮した畜産業は可能なのか。肉を食べ続けるのか。我々の食生活が問われている。
『黄金の魚 アフリカの魚』
2018年/セネガル/60分
セネガル南部にあるカザマンスに水揚げされた魚は燻製に加工され、周辺の国々の食を支える。しかし、そこには大気汚染と木材伐採という環境問題がある。大手外資の飼料工場が進出し加工場も廃墟に。環境破壊と外国資本に翻弄される人々を追う。第6回グリーンイメージ国際環境映像祭グリーンイメージ大賞受賞作品。
『ブルキナの恵み Burukinabe Bounty』
2018年/ブルキナファソ/37分
西アフリカの小国ブルキナファソ。アグリビジネス大企業の進出に対し、土地や文化を守ろうとする人たちがいる。食料主権を勝ち取るために、多彩な運動を展開するブルキナファ人びとの生活と活動を描く。
『それでも種をまく−その後』初公開
2019年/日本/20分
福島第一原発事故は福島や周辺の有機農家を苦境に追い込んだ。それから8年余り経ち、放射能汚染の残る高線量地域への帰還も始まっている。『それでも種をまく』に登場した有機農家のその後を追う。国際有機農業映画祭運営委員会自主制作作品。
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