2019年12月02日16時17分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
厚労省 疫病抵抗性GMジャガイモを承認
厚労省は11月12日、米国・シンプロット社が開発した疫病抵抗性・アクリルアミド低減遺伝子組み換えジャガイモを食品として承認した。このGMジャガイモは、10月1日に食品安全委員会が「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする健康影響評価を決定していた。厚労省は同日、BASFの除草剤グルホシネート耐性及び雄性不稔セイヨウナタネMS11についても承認した。(有機農業ニュースクリップ)
・厚労省, 2019-11-12
安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000565437.pdf
・食品安全委員会, 2019-10-1
遺伝子組換え食品等に係る食品健康影響評価に関する審議結果について<ジャガイモ疫病抵抗性、低遊離アスパラギン、低還元糖及び低ポリフェノール酸化酵素ジャガイモSPS-000Y9-7(食品)>
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20191001fsc&fileId=420
議事概要
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20191001fsc&fileId=800
この遺伝子組み換えジャガイモは、従来の栽培ジャガイモにない3つの特性を付加しているという。その一つは、野生のジャガイモ由来の疫病抵抗性遺伝子で、疫病耐病性を付加したとしている。また、遺伝子サイレイシングにより高温加熱加工時におけるアクリルアミド生成量を低減するとともに打撲による黒斑形成が低減するようになっているとしている。導入遺伝子の組み込みにはアグロバクテリウムを使用したという。米国の食品安全センター(Center for Food Safty)などは、遺伝子サイレイシングは、その影響がはっきりと分かっているわけではなく問題だと指摘している。
この遺伝子組み換えジャガイモは、加熱時の低アクリルアミドが売り物でフライドポテト向きだというが、米国ではマクドナルドなど多くの外食産業が使用しないと宣言している。日本消費者連盟によれば、同連盟の質問状に、日本の外食大手もココスとロッテリア以外は使用予定はないと明言しているという。使わないことを明言している外食を選択したほうがよいだろう。
【関連記事】
・食品安全委員会 遺伝子組み換えジャガイモは安全と評価
http://organic-newsclip.info/log/2019/19080999-1.html
・食品安全委員会 シンプロットの疫病抵抗性GMジャガイモを審査へ
http://organic-newsclip.info/log/2018/18070939-1.html
・厚労省:遺伝子組み換えジャガイモを承認
http://organic-newsclip.info/log/2017/17070837-1.html
・食品安全委員会:遺伝子組み換えジャガイモは「安全」
http://organic-newsclip.info/log/2017/17060818-1.html
・いよいよGMジャガイモがやって来る
http://organic-newsclip.info/log/2017/17050812-1.html
・米マクドナルド:GMジャガイモは使わない
http://organic-newsclip.info/log/2014/14110641-2.html
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