2019年12月02日22時19分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=201912022219411
環境
気候変動に歯止めを〜グローバル気候マーチ〜
今、世界中で地球温暖化に歯止めを掛けようとする動きがますます大きくなっている。2018年、当時15歳だったグレタ・トゥンベリさんがスウェーデン議会前で、たった1人で「気候変動のための学校ストライキ」を始めて以降、それに共感した人々を中心に、将来に向けた気候変動対策を訴える「Fridays For Future」(未来のための金曜日)という運動が世界中に広がった。
まもなく、この運動は日本各地でも広まり、11月29日には、25の都府県で「グローバル気候マーチ」が開催された。東京では「Fridays For Future Tokyo」(FFFT)の主催により、新宿区でマーチが行われ、平日の昼にもかかわらず約600人が参加。「若者の未来を考えて!」、「SAVE THE PLANET(地球を救って)」などと書かれた段ボール製のプラカードによるアピールや、「気候は変えず自分が変わろう」、「地球守ろう」などのコールで早急な気候変動対策の必要性を訴えた今回の行動には、多くの若者、そして外国人の参加が目立った。また、FFFTが今年9月、東京都議会に対して「気候非常事態宣言」の採択を求める請願書を提出していることもあり、参加者の中には「Climate Justice NOW!」と書かれたプラカードを掲げる都議会議員の姿もあった。
12月2日〜13日までの間、スペインの首都マドリードで開催されるCOP25(国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議)には、各国の閣僚級が参加し、日本政府からは小泉進次郎環境相が代表してスピーチを行う予定だ。国際会議での発言を含め、様々な場面で注目を集める小泉環境相だが、地元の横須賀市で新たに火力発電所が建設中であることや、環境相に就任して以降、気候改善の具体策に言及することを避けてきたことに対する批判の声もある。日本でも気候変動対策への意識が高まる中、小泉環境相が今回のCOP25でどのようなスピーチを行うのか注目が集まる。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。