2019年12月13日16時52分掲載
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政治
今回の英国総選挙への視点 データジャーナリストの分析
今回の英国の総選挙、直前にはSNSで労働党が拮抗という情報を目にしたこともありましたが、ふたを開けてみると保守党の圧勝。これをどう考えるか。1つの視点として、年齢別の投票傾向をデータジャーナリストが提供しています。企業向けの消費者動向調査などを行っているウェブサイトの中の記事ですが、今回の選挙前に投票傾向を年齢別に調べたところ、驚いたことに若者ほど労働党を支持しており、高齢になるほど保守党支持になっています。
https://www.statista.com/chart/20082/uk-election-lab-con-voting-intention-by-age/
これは11月25日にMartin Armstrongという名前のデータジャーナリストがUPした記事で、僕はこれをフランスの友人経由で入手しました。今回の選挙でどの党に投票するか、という事前調査です。もとは英国のインターネットのリサーチ会社、YouGovのリサーチ結果ということです。YouGovはウィキペディアによると2000年に保守党系の人々が設立したとされます。マーケットリサーチや世論調査を手がけています。
このデータが何を具体的に意味するか、一概に言えませんが、長期的に見れば保守党は今回、圧勝したとしても将来安泰ではまったくない、ということではないでしょうか。このデータで顕著な労働党支持の若者たちは、長期的には今、欧州連合が抱えている統治上の問題点を国境を越えて大陸側の若者たちと解決していくのではないか、と楽観的に見れば思えます。
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