2020年01月05日14時55分掲載
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国際
ロシア連邦:フェミニスト活動家 同性愛宣伝禁止法で罰金
ロシア連邦でフェミニストのユリア・ツヴェトコバさんが12月11日、同性愛宣伝禁止法に抵触したとして、5000ルーブル(およそ90万円)の罰金刑を言い渡された。この法律は未成年に対する非伝統的な性的関係の宣伝を禁止しており、ツヴェトコバさんがLGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス)をテーマにした2つのインターネット上のコミュニティーの運営が、違反行為にあたるとされた。いずれのコミュニティーも、法に則りR18+(18才未満の閲覧禁止)としていたにもかかわらずだ。(アムネスティ国際ニュース)
3月に、反差別といじめ撲滅をテーマにした劇を、若者のアマチュア劇団と上演する予定だった。しかし、警察が同性愛助長の疑いがあるとして捜査を開始したため、劇団との仕事をあきらめざるを得ず、劇団は活動停止を余儀なくされた。
ツヴェトコバさんは、さらに、女性器の絵をめぐる制作とソーシャルメディアへの投稿でポルノ罪容疑にも問われている。有罪なら最高6年の刑を受ける。
1人の人権活動家が、LGBTIに寛容な社会、女性が活躍できる社会を訴えてきただけである。にもかかわらず、演劇やアートなどのクリエイティブ活動で何度も摘発され、尋問・拘束などを受けている。
ロシアではLGBTIのために活動する人たちが長年、同性愛を嫌悪する当局の標的にされてきた。
当局は、ツヴェトコバさんに対するすべての容疑を不起訴処分にして、罰金や自宅軟禁も取り消すべきである。
アムネスティ国際ニュース
2019年12月11日
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