2020年01月13日13時26分掲載
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アフリカ
【西サハラ最新情報】 「アリAli 西サハラの難民と被占領民の物語」出版
お報せします! 「アリAli 西サハラの難民と被占領民」が、2020年2月3日に出版予定で〜す!! 2月3日は節分です。 立春です。 大豆をまいて、昨年の災厄の鬼を払います。 西サハラ人民にとっての鬼は、モロッコです。 ただ、大豆は西サハラ難民の常備食なので、まくわけにはいきませんが、、
(1)2020年は米イラン衝突で明けた:
1月1日、イラクのバグダッドにあるアメリカ大使館をイラク人デモ隊が襲撃した。12月31日のアメリカによる親イラン派勢力空爆に対して、イラクの人々が抗議したのだ。
1月3日、アメリカは報復として、イラク・バグダッド国際空港近くを走るイラン革命防衛隊を空爆し、ソレイマニ司令官を殺害した。♠アメリカ大統領は「奴は多数のアメリカ人を殺害し、戦争を起こした鬼だ、、鬼退治だ!」と、ソレイマニ殺害を正当化した。
1月8日、イランはイラク・アメリカ軍基地に、弾道ミサイルをぶち込んだ。ロイター通信によると、イランは3カ所から計16発の短距離弾道ミサイルを発射し、11発がアサド空軍基地に1発がアルビルの基地に着弾し、イランは正確に建物や航空機だけを狙ったという。しかも、ミサイル攻撃を数時間前に把握したアメリカ軍は、避難していたそうだ。
1月9日、♠アメリカ大統領は、「アメリカ人の犠牲者はなし。イランは軍事攻撃を収束させつつある」と述べ、軍事行動による報復には言及しなかった。世界はホッとした。が、それも束の間、1月8日にテヘラン空港近くで墜落したウクライナ旅客機が墜落し、搭乗していた176人全員が亡くなった。早速アメリカは、「イランがミサイルで撃墜した」と、イランを攻撃。イランは誤射を認め正式に謝罪した。
アントニオ・グテーレス国連事務長はアメリカとイランの国連代表部から、夫々に都合の良い軍事行動報告を受け取った。しかし、国連は<グッド・オフィス>をモットーに、報告は受け取るが行動は起こさないと、国連事務総長報道官が事務総長見解を代弁した。
そんな国連を頼りに祖国独立を目指し、45年以上、耐え忍んでいるのが西サハラの難民と被占領民です。辛抱強く真摯で強い<砂漠の民の物語>を、紹介させてください。
(2)アリ:
「モハメド・ヤヒヤ・アリが仲間4人と徒歩でモロッコ占領地・西サハラ脱出を企てたことを、筆者は知ってました。しかし、アリが住んでいたモロッコ占領地・西サハラの首都ラユーンから西サハラ難民キャンプまで、直線距離にしても全長1200キロ以上はあります。しかも、西サハラを分断する<砂の壁>と呼ばれるモロッコの防御壁を、越えなければなりません。さらに、モロッコ軍は<砂の壁>に沿って地雷原を敷設しています。そのうえ、アリたち5人の西サハラ被占領民は、モロッコ占領警察に見つからないようにと、着の身着のままでモロッコ占領地を脱出したのです、、殺害?爆死?枯れ死?、、筆者の頭には、アリの死に顔しか浮かんできませんでした。」
こんな<まえがき>で、セミ・ドキュメンタリーの物語が始まる。
2012年10月、アルジェリアにある西サハラ難民キャンプでアリの姿を見た時、俄かに信じられなかった。アリは生きていた!砂漠踏破に成功したんだ!!
アリから聞いた砂漠踏破をお話しします。信じてください、本当の話です。
そして、アリが体験した西サハラ難民キャンプの話もお伝えします。
(3)西サハラの難民と被占領民:
西サハラ難民は、全員が、アリよりもっと悲惨で劇的な脱出体験を持っている。アリが憧れた天国は、世の常識からすれば、地獄だ。ガス、電気、水道、なし。まともな食料、医療、衣料、住居、教材、なし、ないないづくし。砂漠の過酷な気候は、難民だからといって免除してくれない。こんな酷い難民キャンプに、なぜアリは憧れたのだろうか?こんな酷い難民キャンプで、なぜ西サハラ難民は45年以上も我慢しているのだろうか?
難民キャンプで<アリ>と呼べば、4,5人のアリから返事があるポピュラーな名前だ。
日本で<アリ>と呼べば<火アリ>を連想し、アリの評判は極めて悪い、、が、海外ではイソップ童話やデイズニー動画のお陰で、アリ(英語アーント、)は、勤勉、強固、団結の象徴になっている。スペインの映像作家が西サハラ難民に、<砂漠のアリ>と仇名を付けた。
アリは砂漠、草原、森林など、世界のあらゆる地域に分布している。スズメバチ科に分類されるアリは、特に砂漠のアリは針で猛毒を注入する。刺されるとスズメバチと同様の激しい症状を引き起こす。砂漠の毒蛇サイドワインダーですらアリの大群に襲われると、のたうちまわり死んでいくそうだ。
西サハラ砂漠の難民アリたちを侮ってはなりませぬ、、
「アリ 西サハラの難民と被占領民」の出版情報です。
ご不明なことがおありでしたら、「社会評論社」にお問い合わせください。
著者:平田伊都子、写真:川名生十、画像提供:李憲彦、川上リュウ、SPS、
造本:A5判横組みソフトカバー、4頁のカラー口絵、本文144頁
発行人:松田健二、
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、TEL:03-3814-3861
2020年2月3日 初版第一刷発行予定 定価 税抜き2,000円
ぜひ、読んでみてください。
Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)もご案内。
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
「Last Colony in Africa] 英語版URL: https://youtu.be/au5p6mxvheo
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2020年1月13日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
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