2020年02月02日15時47分掲載
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コラム
TVの不倫報道の二重基準
文春が小泉環境大臣が過去に行った人妻との密会を報じたものの、TVのワイドショーなどではほとんど放送されていないそうです。不倫の報道自体が価値のあるものかどうか、と問うことは可能だと思いますが、その一方で、TV局は有名人の不倫で不公平な扱いをしているのではないか、という印象を受けました。権力がバックにある有名人の場合は報じず、相手が与しやすい場合に限ってワイドショーで報じられたり、非難されたりしているのだとしたら、嗤うべきはそれらの番組の制作者たちでしょう。とくに自民党は家族の価値などを訴える党だったはず。二重基準を設けて、弱い相手だけ叩く。そこにはスキャンダル報道の真価はありません。どんな人であっても報じる、というところがなかったら、こうした報道自体の存在価値が根底から問い直されることになると思います。平等に人を扱わないなら、もうそういう番組をやめるべきでしょう。庶民はこういうことは忘れないもの。
南田望洋
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