2020年02月10日17時43分掲載  無料記事
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アフリカ

【西サハラ最新情報】  みんな、ヒーロー、ヒロイン「アリ 西サハラの難民と被占領民の物語」発売中  平田伊都子

 <アリ 西サハラの難民と被占領民の物語>再度のお報せと、AUアフリカ連合やアメリカ政界やモロッコ占領地での西サハラ人の活躍を報告します。 
 45年間、親から子へ子から孫へ、祖国独立を目指して努力を続けているのは、西サハラ難民政府の大統領や外交官だけではありません。 運転手、兵士、先生、学生、主婦、労働者、誰もが自身の持ち場で頑張っています。 <みんな、ヒーロー、ヒロイン>という想いを籠めて、<アリ 西サハラの難民と被占領民の物語>のカバーには、たくさんの西サハラ人に登場してもらいました。 
 
(1)2月6日、第三木曜日は朝から晩までアメリカ議会の記念日: 
 アメリカの首都ワシントンで毎年2月の第一木曜日に、<アメリカ議会記念日>のイベントが1953年から開催されている。その第68回記念祭に、ムロウド・サイード西サハラ難民政府ワシントン代表が招待された。朝食は♠米大統領の奢り、昼食はアメリカ下院の、夕食は上院の<おもてなし>だった。その夕食会で並み居るアメリカ上院議員たちに、ジェームズ・インホフ上院軍事委員会委員長(83)がムロウドを紹介しマイクを渡した。ムロウドはアフリカを代表して、<最後のアフリカ植民地・西サハラ>の現状を講演した。ジェームズ・インホフ委員長は、「西サハラの人々と、彼らの正当な権利を求める闘いを支持する」と、明言した。そして、モロッコが未だに不法な占領をしていることを、非難した。ジェームズ・インホフ委員長はトランプ米大統領を強く支持している。 
 ムロウドは2013年に初来日し、約1週間にわたり各地で西サハラの講演をした。2014年の来日では参議院議員会館で、江田五月元参議院議長の主催のもと、鳩山由紀夫元内閣総理大臣などが参加して<西サハラを学ぶ会>を開いた。 
 
(2)2月9日〜10日、AUアフリカ連合サミット: 
 2月5日、テドロスWHO(世界保健機構)事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、加盟国に今後3カ月間で740億円の資金支援を要求した。が、コロナウイルスを過小評価したテドロス事務局長と中国との関係を疑い、アメリカを中心に32万人以上が辞任要求に署名をした。テドロスWHO事務局長はエチオピアの外務大臣や保険大臣を務めていた。 
 テドロスWHO事務局長の出身地エチオピアのアジスアベバにはAU(アフリカ連合)の本部があり、2月9日と10日にかけて毎年恒例のAUアフリカ連合首脳会議が開かれた。AU(アフリカ連合)に正式加盟をしているSADR(サハラ・アラブ民主共和国)はブラヒム・ガリSADR大統領や外務大臣を送り、若手外交官のモハンマド・ベイサットなど多数を同行させた。 
 第33回年頭首脳会議の冒頭でムーサ―・ファキAU(アフリカ連合)委員会議長は、「我々AUに大きな解決責任がある二つの特別課題を、言及しておく。一つは、長期にわたる西サハラ紛争、もう一つはリビア内戦だ」と、述べた。そして、2020年度AU(アフリカ連合)の議長に、シリル・ラマポーザ南アフリカ大統領を選出した。ラマポーザ大統領は明確に西サハラの民族自決権と西サハラ人民投票を支持している。南アフリカは国連安保理にも国連大使を送っている。西サハラにとって、南アフリカの存在はますます頼もしいものになってきた。ちなみに、2020年国連安保理の非常任理事国は、南アフリカ、インドネシア、ベルギー、ドイツ、ドミニカ、エストニア、ニジェール、チュニジア、ベトナム、セントビンセント・グレナディーンで、常任理事国は相も変わらずアメリカ、イギリス、中国、フランス、ロシアの5か国だ。 
 
(3)アマゾンで販売中: 
 2020年2月6日10時、モロッコ占領地・西サハラのラユーンからダハラに向かう道路の中間検問所で、西サハラ平和活動家シェイク・アミダンがモロッコ占領軍に逮捕された。 
 彼は、モロッコからモーリタニアに向かう西サハラ人運転手のトラックに便乗していたのだが、彼に対する指名手配は2006年に出されていて、モロッコ占領当局側に出回っていたようだ。アミダンも西サハラ脱出を試みた、、脱出失敗者は、成功者の10倍いると言われている。 
 アリがモロッコ占領地・西サハラから脱出したのは2007年12月18日、アミダンに指名手配が出された時期と符号する。脱出成功者アリに会いたい方は、アマゾンを訪ねてください。 
 
 <アマゾン本>で、題名か著者名を入力してください。詳細が出てきます。2月12日からお買い求めいただけます。 
*「アリ 西サハラの難民と被占領民」の出版情報です。 
著者:平田伊都子、写真:川名生十、画像提供:李憲彦、川上リュウ、SPS、 
造本:A5判横組みソフトカバー、4頁のカラー口絵、本文144頁 
発行人:松田健二、 
発行所:株式会社 社会評論社、東京都文京区本郷2―3―10、TEL:03-3814-3861 
2020年2月3日 初版第一刷発行  定価 税抜き2,000円 
 
*1月22日、「ニューズ・オプエド」で#1323<アフリカ最後の植民地>を放映しました。 
YouTube オプエド平田伊都子 URL https://www.youtube.com/watch?v=citQy4EpU-I 
 
Youtube2018年7月アップの「人民投票」(Referendum)をご案内。 
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU 
 
Youtubeに2018年4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
「Last Colony in Africa]  英語版URL:  https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之     2020年2月10日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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