2020年02月17日22時08分掲載  無料記事
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コラム

2020年の最悪のシナリオ 1 自衛隊のクーデターで首相夫妻が日本から放逐される場合

  コロナウイルスが今後さらに日本国内で患者を増やし、国民生活に大きなダメージを与え、さらに安倍首相が対処できず、さらに国会でいつまでもご飯論法や否認を続けた場合、何が起きうるでしょうか。様々なケースが考えられます。 
 
  安倍政権はこれまで最高裁判所の裁判官の指名や検察官幹部の定年年齢の延長で、司法も検察もほぼ手中に収めたかに見えます。今、安倍首相は、すでに国法の上に超越して存在していると見る人が増えています。三権分立が失われ、どんなに政治がすさんでも安倍首相が辞職しないかぎり、選挙で敗北するまでいつまでも安倍政権が続く可能性があります。 
 
  こうした時に、あまり想像したくないことですが、自衛隊員の一部が決起して、安倍首相夫妻を捕まえ、ここで潔く辞任するか、外国へ亡命するか、あるいはその他の選択肢を選ぶかと言った行動に出る可能性が皆無と言えるでしょうか。中南米ではこうした事件はアメリカの影のもとで時々起きています。こんなことはもちろん起きて欲しくはないのですが、日本国が三権分立を失った場合、憲政を正常化するべく自衛官たちが内閣に対して決起する、ということは起こりえることのように思えるのです。米トランプ政権が安倍首相を見切った場合は、この実現性がより高くなるでしょう。どこに連れていかれるかと言えば、アメリカが背後にいればホンジュラスかもしれません。 
 
  問題はそうしたことがもし現実になった場合、事態はどう正常化されるかということでしょう。自衛隊が分裂してトルコのケースのように首相派と反首相派に分かれて一種の内戦に陥るのか、あるいは、安倍夫妻が日本を出た後、タイのように自衛官が統制する中で総選挙が行われるのか。あるいは自衛官たちが新たに自主憲法を制定して軍事独裁政権を作るのか。もはや日本では警察も司法も正常に機能していないとしたら、クーデターを起こした自衛隊を誰が統制することができるでしょうか。 
 
  これはもちろん突飛な空想かもしれませんし、空想で終わって欲しいと思います。しかしながら、今の日本は戦後では前代未聞の事態に陥っているのです。いろんな形でシミュレーションして、最悪の事態を防ぎたいものです。 
 
 
南田望洋 
 
 
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