2020年03月02日13時16分掲載
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政治
パリの議会ではエドワール・フィリップ首相が反民主的な憲法49条3項を使って議決なしに年金改革法案の通過を狙う
すでにここ数か月、「黄色いベスト」だけでなく、多くの反対運動を起こしてきたフランス政府の年金改革法案を内閣が可決させるために、議決なしで通す憲法49条3項の措置を使った。これは内閣がその信任をかけてある法案を議会の議決なしで通すものだ。しかし、もし反対議員から動議があれば24時間以内に内閣不信任案を提出し、下院で多数決を行い、否決されれば内閣は総辞職することにもなる。
この49条3項は2016年の反対を全土で巻き起こした労働法改正法案の時も使われた。今回も議会前に反対する市民が集まっているほか、各地で反対の人々が集会などを起こしている。ゼネラルストライキで闘うべきだ、という声も飛び交っている。
以下は下院前の抗議のデモ隊の映像(2月29日 夜)CLPRESS
https://www.youtube.com/watch?v=CIoT-C1ct0g
■大山礼子著 「フランスの政治制度」(東信堂) 49−3とは何か
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■日本の大メディアによる、フランスの年金改悪反対デモの伝え方 朝日新聞もNHKもデモへの冷笑的視点で描いてきた
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■フランスの年金制度改革へ女性たちが反対を示す踊り 「マクロンのせいで〜」 踊る女性たちに聞く
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