2020年03月04日03時21分掲載  無料記事
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政治

The Hill誌 世論調査ではスーパーチューズデイはサンダース候補勝利の勢い 

  米国の政治誌The Hillは民主党の大統領候補予備選の重要な分岐点となるスーパーチューズデイ前の世論調査でバーニー・サンダース候補が勝利する可能性があることを示した。カリフォルニア州やテキサス州など多くの代議員が獲得できる州だけでなく、かなり広範な州でサンダース候補が勝つ見通しであると言う。 
 
※The Hill ”Sanders poised for big Super Tuesday”(スーパーチューズデイで、サンダース勝利の可能性) 
https://thehill.com/homenews/campaign/485613-sanders-poised-for-big-super-tuesday?fbclid=IwAR0ywI6hlfQpLDWbQzKlFMoleQ0VmPf-J7P5rm5BwbVnDrFY7LVLfZOs61s 
  このThe Hill誌の記事が衝撃的なのは、サウスカロライナ州でのジョー・バイデン候補(元副大統領)の勝利で中道候補がバイデン候補に支持一本化を図って離脱する動きがあり、民主党幹部が中心となってどこまで反サンダース候補の票をバイデン候補に集められるかが注目されていたからだ。選挙はまだ結果が出ていない。しかし、The Hill誌はかなり、自信をもって書いていることが感じられる。The Hill誌の記事の中でバイデン陣営はサンダース候補につけて2位で予備選を闘い、最後の党幹部を含めた大会の支持を得て逆転勝利する青写真を描いているようだ。サンダース陣営は首位であるだけでなく、一定以上の差をつけてバイデン候補に勝つことが求められているようだ。 
 
  もしスーパーチューズデイでサンダース候補が大差をつけて圧勝すれば、民主党若手のサンダース候補を推す勢力を前に、民主党幹部もそう簡単にバイデン候補を勝たせることができなくなるだろう。それは1980年代以来の民主党の方向転換となるが、それでも、そう簡単に民主党の主導権を左派に渡すとは思えない。もし両派が分裂してしまえばフランスと同じ状況となるだろう。 


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