2020年04月05日21時27分掲載
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農と食
ルクセンブルグとフィジーが今年末までにグリホサートと使用を禁止
世界各国で発がん性が指摘される除草剤グリホサート禁止の動きが広まっている。ルクセンブルグとフィジーが20年末までに禁止を発表している。(有機農業ニュースクリップ)
■ルクセンブルグ 20年末でのグリホサート禁止を発表
2018年の連立合意により、段階的な自主的な使用中止を促すグリホサート削減政策を進めてきているルクセンブルグは今年12月末のグリホサート禁止を発表した。オーストリアのグリホサート禁止はとん挫したことから、EU初の禁止国と宣言している。ルクセンブルグは2030年までに農薬使用の50%削減を目標とし、中でも最も危険で最も使用されている「大物」の農薬は2025年までに30%削減を目指しているという。
農業・農村・ブドウ開発省は1月16日、EU諸国に先駆けて20年12月末でグリホサートの使用を完全に禁止するという声明を発表した。2月1日以降グリホサートを含む農薬の販売許可取り消され、使用期限は12月31日。
・Luxembourg, 2020-1-16
Press release by the Ministry of Agriculture, Viticulture and Rural Development
https://gouvernement.lu/en/actualites/toutes_actualites/communiques/2020/01-janvier/16-interdiction-glyphosate.html
■フィジーもグリホサート禁止へ 20年12月末に禁止
Fuji Tmess は3月28日、フィジーにおけるグリホサート禁止は今年12月31日からだと報じた。フィジーのサトウキビ産業は、グリホサート禁止に向けて動いている。禁止を奇貨として、これを機にフィジーのサトウキビのフェアトレード認証を取得しようとしているという。
・Fuji Times, 2020-3-28
Glyphosate to be banned
https://www.pressreader.com/fiji/the-fiji-times/20200328/282312502165813
フィジーのグリホサート禁止については、2月13日にFuji Sun(電子版)が7月1日より禁止と報じていた。
・Fuji Sun, 2020-2-13
Farmers Brace For Herbicide Moved To Red List
https://fijisun.com.fj/2020/02/13/farmers-brace-for-herbicide-moved-to-red-list/
フィジーはネオニコ系イミダクロプリドと除草剤のパラコートを20年1月より禁止した。イミダクロプリドは養蜂に影響することから、またパラコートは毒性が強く自殺にも使われることからだとしている。
・Fuji Sun, 2019-10-11
Paraquat, Imidacloprid Pesticide To Be Banned From January, 2020
https://fijisun.com.fj/2019/10/11/paraquat-imidacloprid-pesticide-to-be-banned-from-january-2020/
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