2020年04月15日13時32分掲載  無料記事
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農と食

緊急:米の農業生産者、加工業者に新型ウイルスの危機が押し寄せる  日本が大量輸入するのは牛肉、オレンジ、トウモロコシ・・・

  新型コロナウイルスの患者が世界で最も増えているのが米国だ。すでに2万人以上が感染で死亡した。米国は農業輸出国でもあるが、すでに米国最大の豚肉の加工工場が新型コロナウイルスの感染者を多数出し、操業が停止となっている。ハフィントンポストによれば、従業員の230人が感染し、未だ復旧の期日は見えないという。 
 そんな中、アメリカの報道番組「デモクラシー・ナウ!」では全米250万人の農業従事者が満足な感染予防の装備もないまま、低賃金で労働を続けている現状をレポートしている。スカイプでのインタビューに答えているのはヒスパニック系の農業従事者たちだ。 
https://www.youtube.com/watch?v=1BfgFUXsoiQ 
  新型コロナウイルスが収まらず長期化すれば、いずれは安全対策で農場での生産コストが上がるであろうし、さらに輸入が途絶えるか、途絶えなくても価格が高騰する可能性がある。食料の米国への依存的状況を作ってきたのは自民党政権である。朝日新聞によると、集団免疫ができるのが2022年でそれまで外出自粛が求められるとハーバード大学のチームが発表したとされる。真剣に食の確保と配給を考えておく必要がありそうだ。 
 
 
 
■日米協定で牛肉急増(日本農業新聞) 
https://www.agrinews.co.jp/p49791.html 
 
■6月19日 牛肉・オレンジ輸入、日米が自由化合意(日経) 
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46236310Y9A610C1EAC000/ 
 
■米国産のトウモロコシ輸入国トップ5 
https://grainsjp.org/report/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E7%94%A3%E3%81%AE%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%9B%BD%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%95/ 
 
■19年の食肉輸入、シェア変動 米豪が縮小、伸びるカナダ 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55618020U0A210C2QM8000/ 
 
■農林中金の資料(2008)米国の農業実態と輸出品 
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0810re2.pdf 
 「日本への主な輸出品目は,穀物(37.7億ドル),油糧種子等(16.4億ドル),食肉(14.1億ドル),水産物(7.8億ドル),タバコ(7.7億ドル)であり,この5品目で全体の73%を占めている(第1表)。」 
 
■【小泉進次郎 独占インタビュー全文公開】「農林中金はいらない」 「農業の“護送船団”を改革する」 
https://www.weekly-economist.com/2016/02/02/%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%80%B2%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E7%8B%AC%E5%8D%A0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%81%8C%E3%83%A4%E3%83%90%E3%81%84-2016%E5%B9%B42%E6%9C%882%E6%97%A5%E7%89%B9%E5%A4%A7%E5%8F%B7/ 
 
■米最大の豚肉加工施設が操業停止に「肉の供給を危機的な状況に追い込む」(新型コロナ) 
https://www.huffingtonpost.jp/entry/top-pork-producer-shuts-major-plant-coronavirus_jp_5e95257fc5b6cc788eae17d9?ncid=tweetlnkjphpmg00000001 


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