2020年04月20日18時08分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202004201808061
コラム
グズ晋のおかげで日本国家崩壊の危機
様々な現場で、様々な家庭で、自宅で、職場で、病院で「もう限界」という声が沸騰しつつあります。新型コロナウイルスへの日本政府の曖昧で煮え切らない態度、はっきりしない政策、遅くていまだに本当にもらえるのかすらも、はっきりとわかりにくい10万円の給付金。けち臭くて、こうした危機の中ですら国民の命や幸せよりも利権確保を優先する金の臭いがぷんぷんと漂う与党の政治家たち。
国家が仮にも成立しているのは暗黙の社会契約が根底にあるからで、個人が国家に税金などを提供する代わりに国家が個人に安全や教育などの諸サービスを提供する関係があるからです。もし、暮らしがままならなくなった人々が今たくさん生まれ、それらの人々が生きるためには法律を守ることすらできなくなり、社会契約から抜け、つまり日本国家から抜け出してしまうような事態になると、「万人の万人に対する闘い」が生まれ、闘いの場がのろしのように増えてゆき、しまいには日本国家が崩壊する危機すら生まれかねません。
こうした危機を招いているのは政府要人が国民の暮らしに目が届いていないからでしょう。昔、「俺たちの旅」という人気ドラマで、なんでもぐずぐずする先輩が「ぐず六」と呼ばれていましたが、それにならえば、給付金をけちってぐずぐずしている首相はグズ晋と呼ばれてもおかしくありません。自らが危機の芽である政治家に改憲の緊急事態宣言などおこがましいにもほどがあります。
南田望洋
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。