2020年06月16日22時31分掲載  無料記事
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政治

れいわ新選組 山本太郎代表の街頭記者会見

  本日16日、れいわ新選組の山本太郎代表が都知事選に出馬した思いと主要政策について街頭記者会見を行った。今日の会見で山本氏はよりストレートに東京都の現状と課題、そして抱負について語った。これまで首相を目指すと言ってきたが、まだまだ与党になるまでに多くの段階を踏んでいく必要がある。都内の厳しい生活事情を見ると、そんな悠長なことは言っていられないと思うようになったと説明した。もし東京都知事になれば人口で1割、GDPで2割を占める東京で自分の考える政策を実現することで、全国の地盤沈下を食い止めたいという。 
 
  そこで新型コロナウイルスの経済危機を救うために15兆円に上る地方債を発行して、金をケチらず生活に困窮した労働者、学生、その他多くの人々に給付すると説明した。10万円は全都民に給付、学費は1年間免除、中小零細事業主への補填などに充てるのだという。また病院職員への手当ても必要だという。山本氏は、地方債の起債基準では18兆円まで東京都は地方債を発行できる余地があり、実際に総務省にも確認したという。新型コロナウイルスのおかげで仕事を失った非正規雇用者などが路上に放り出されるのを見てきた山本氏は、小池知事はいったい何をしていたんだと厳しく批判した。もし首都のリーダーである小池知事が地方の知事たちをまとめて国を動かし、新型コロナウイルスを「災害」に指定していたら、被災者である都民に対して給付もでき、全然違う状況になっていたはずだと訴えた。このあたりは山本氏が生活困窮者への炊き出し活動などに地道に参加して、これまで出会った人々の姿が言葉に力を与えている。 
 
  山本氏の中で最も響いた言葉は、山本氏が困窮者の支援活動をしている中で出会った30歳くらいの若者の話だった。今回の新型コロナウイルスによる企業の自粛と経済の停滞で彼は仕事を失い、住まいを失い、段ボールハウスに入った。まだ新しい段ボールハウスだった。だから山本氏が支援を受けられる情報を伝えたとき、<自分のような人間がそうした支援を受けて良いのですか?>と逆に山本氏に風に問いかけたという。自己責任があまりにも頭に沁み込んでしまって、どんな事態になっても人々は自分を責めるメンタリティにさせられている。山本氏はあまりにも貧しい日本の政治の実態に対して異議を申し立てた。 
 
  こうした実情を変えるために東京オリンピックは中止して、その予算もまた経済の底上げに使いたいと語った。ただし、アスリートなどのための支援策は行いたいと言う。 
 
 
※れいわ新選組の街頭記者会見 
https://www.pscp.tv/w/1gqGvaeMdeaKB 
 
 
武者小路龍児 


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