2020年08月08日00時28分掲載
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欧州
チュニジア出身のフランスで活動した弁護士、ジゼル・アリミさんが亡くなる obituary: Gisèle Halimi
先月、チュニジア出身でフランスで活動した女性弁護士のジゼル・アリミさんが亡くなった。93歳だった。アリミさんは様々な人権を守る活動に携わった著名人だが、中でも生まれた国であるチュニジアおよびアルジェリアの独立のために闘っていた人々への支援活動(※)は特筆に値する。またベトナム戦争での戦争犯罪の追及(ラッセル法廷と呼ばれる市民の裁判所が開かれたとき彼女も参加した)や女性の人権向上(※)などにも取りくんだ。今、ここですべてを記すことは不可能だが、彼女の素晴らしい活動は多くの人に光を与えた。冥福を祈ります。
※なぜ闘士たちの姿をコラージュで作るのか 美術家ムスタファ・ブータジン氏に聞く Interview : Mustapha Boutadjine
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「たとえばアルジェリアの独立のために戦ったジャミーラ・ブーパシャ(Djamila Boupacha ,1938- )です。彼女はアルジェリア独立闘争のさなか、1959年にアルジェで起きた爆弾テロ未遂事件の容疑者として逮捕されました。アルジェリア民族解放戦線 (FLN) のメンバーだったのです。彼女は無罪を主張しますが、電気ショックや性器への危害など凄惨な拷問を受けました。FLNの顧問弁護士ジゼル・アリミ(Gisele Halimi,1927-) 氏が面会して弁護活動を始め、哲学者のシモーヌ・ド・ボーヴォワ―ル(Simone de Beauvoir、1908- 1986)や作家のフランソワーズ・サガン(Francoise Sagan、1935 - 2004)らと国際的な救援活動を行います。この事件こそ、アルジェリアの独立をフランスの世論が支持するようになるきっかけとなったと言われています。」
※"La loi sur l'avortement" | Archive INA
(フランスで1970年代に堕胎を容認する法律が制定された時のインタビュー)
https://www.youtube.com/watch?v=-3Q8HGer9_4&fbclid=IwAR1oTnuqSbFBYYG20ATKkP0bF9EBAtusHT5kEHqY05TpE4cbktownCaYCt4
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