2020年08月08日01時30分掲載
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コラム
自民党復活への道 野党間に楔を打つ
次の衆院選で自民党が議席を大きく減らして首相交代になる可能性をほのめかす特集が雑誌で組まれているようだ。しかし、自民党にはその危機を突破する1つの可能性がある。野党支持者をバラバラにして、激しく対立させることだ。兆候は都知事選ですでに顕在化した。野党共闘と山本太郎率いるれいわ新選組である。彼らを徹底的に対立させ、憎み合わせればよいのだ。自民党よりも対立野党の方が存在することが許せない、憎らしい敵に見えるように。
自民党を勝たせたい選挙チームが実際に何をするかわからない。ただ、これは妄想ではあるけれど、野党共闘派とれいわ新選組派をそれぞれ装う工作員を多数、ツイッターやソーシャルサイトに動員して、それぞれ互いに相手陣営を嫌な言葉を使ってけなさせる可能性はないだろうか。野党政治家がどんなに政策が似通っていたとしても、都知事選の結果を見れば明白だ。分裂すれば政治力は持てない。野党支持者の間でもエリートと非エリートを対立させ、左派と保守を対立させ、都市住民と農村住民を対立させる。これに成功すれば自民党は新たなリーダーの元で、あと10年政権は安泰になるだろう。けなしあう野党を見て有権者は政治について考えるのがほとほと嫌になり、無力感に襲われ、人生も社会も国会も、もうどうでもよくなる。
南田望洋
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