2020年08月14日00時46分掲載  無料記事
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コラム

自民党復活への道  れいわ新選組を加えた<自公れい>連立内閣構想は?  山本太郎財務大臣の可能性

  旧民主党系グループが再度、まとまる動きを加速している中、自民党は安倍首相が国会を開かず引きこもったまま、次期総裁に誰が選出されるか噂がちょろちょろ飛び交っている。 
 
  自民党の安倍政権の支持率が低迷したのは今に始まったことではなく、第二次安倍政権以来、何度も低迷と復活を繰り返してきた。しかし、新型コロナウイルス対策の無能ぶりと、北方領土の(ほぼ)永久喪失は安倍政権にとっては不可逆のダメージとなった。そこで自民党が旧民主党系の追撃を交わして大復活する策の1つは、山本太郎氏が率いるれいわ新選組を一本釣りすることだろう。れいわ新選組の山本太郎代表は都知事選でも、与党の側、統治する側になることの重要さを訴えていた。批判する議員としてよりも、今困っている市民に手を差し伸べたいのだ、と。れいわ新選組が少しずつ議員を増やして与党になろうと思ったら何年もかかるのだ、と。それまで待てないのだ、と。 
 
  もし自民党のネクスト政権チームの参謀ならまさにこうした熱気にあふれる山本太郎氏を引き抜いて、自公とれいわ新選組で連立政権を作り、山本太郎氏を財務大臣および復興担当特命大臣に抜擢するという手はないだろうか。もし自民党が落ち目の安倍色を一気に払拭して安倍チルドレンからぐっと離れ、山本氏や小川淳也氏のような党外の熱気のある議員らをごぼう抜きにして、連立政権で閣僚ポストを与えて彼らに改革をさせながら、小泉・安倍時代の自民党から体質の転換を図るというものだ。山本太郎財務大臣、小川淳也厚労大臣である。自民党員たちは、ソ連のスターリン没後のように、この数年の自民党のすべての負の遺産を安倍首相一人に押し付けて尻尾を切るわけだ。もちろん、安倍首相はチルドレンたちの多くも引き連れて津波の引き波のように消えていく。だからこそ雪解けは自民党が自ら起こすことになる。そうすることで改革者の位置を野党共闘から奪い、先手を打てるのである。 
 
  これも空想小説みたいになってしまったが、一抹の真実味もある気がするのだが。 
 
 
南田望洋 


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