2020年09月03日13時09分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
韓国バイオ企業 ゲノム編集で高オレイン酸大豆開発
米国農務省は7月21日付けで、韓国のツールジェンが開発したゲノム編集による高オレイン酸大豆について、規制対象の遺伝子組み換え作物に該当しないと確認した。これにより、ツールジェンのゲノム編集高オレイン酸大豆は、米国や日本ではNON−GM大豆として流通が可能になる。ツールジェンは今年5月、ゲノム編集によるペチュニアについても規制非該当の確認を受けている。(有機農業ニュースクリップ)
ツールジェンはこの大豆の商品化に向けて、今年初めから中央アジアで試験栽培を開始しているという。試験栽培が成功した後、3年以内に事業化するという。同社はまた、中央アジアのほか、中国や南米での大規模栽培の可能性確認するという。
・Toolgen, 2020-4-2
確認要請書
https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/20-093-01-a1-air-inquiry-cbidel.pdf
・USDA, 2020-7-21
Confirmation of the regulatory status of genome edited soybean with high oleic acid content
https://www.aphis.usda.gov/biotechnology/downloads/reg_loi/20-093-01-air-response-signed.pdf
・ISAAA, 2020-9-2
South Korea Promotes the First Genome-edited Food Crop
http://www.isaaa.org/kc/cropbiotechupdate/article/default.asp?ID=18302
ツールジェンは1999年に設立されたバイオ企業で、ゲノム編集技術の開発してきた。2017年には、ゲノム編集による農産物開発に関して、同社のCRISPRを使ったゲノム編集技術をモンサントに提供する包括ライセンス契約を結んでいる。
・Business Wire, 2017-8-16
Monsanto and ToolGen Announce Global Licensing Agreement on CRISPR Platform, Underscore the Benefits of Innovation for Farmers
https://www.businesswire.com/news/home/20170816005159/en/Monsanto-ToolGen-Announce-Global-Licensing-Agreement-CRISPR
ゲノム編集を使った高オレイン酸大豆はすでに商業栽培が始まり、販売されている。米国のゲノム編集作物開発企業カリクスト社は2018年、ツールジェン社と同様に、米国農務省の規制非該当確認を得て、商業栽培を開始している。
【関連記事】
・米国カリクスト社、ゲノム編集大豆の商業栽培を開始
http://organic-newsclip.info/log/2018/18040911-1.html
・ゲノム編集由来の大豆油が米国市場に 加工は有機認証大豆製油所
http://organic-newsclip.info/log/2018/18080960-1.html
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