2020年11月07日01時10分掲載
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米国
波乱を呼んだ2000年の米大統領選で敗れたアル・ゴア氏が「法的に有効な投票はすべて数えよう。民衆の意志に従おう」
2020年の米大統領選は非常な接戦で、しかも郵便投票の多くがバイデン候補への投票のため敗色濃くなってきたトランプ大統領が法廷闘争まで起こす結果となっている。このことは20年前の大統領選を思い出させる。NBCは当事者だった民主党元大統領候補アル・ゴアにインタビューした。ゴアは「今回は20年前と異なっている。バイデンは勝利を確実にする道を複数保持している」と語り、「だが一番大切な原則は法的に有効な投票はすべて数えること。そして民衆の意志に従うことだ」と語った。
https://www.nbcnews.com/video/al-gore-says-principles-of-2000-election-still-hold-obey-the-will-of-the-american-people-95423557923
「投票はすべて数えろ」はバイデン陣営が目下唱えている。20年前、もしゴアが選出されていたら・・・・歴史にifは禁物とはいえ、どれほど20世紀が変わっていたかと思えてならない。特に環境対策は違っていたはずだ。20年前の大統領選の時、僕は居酒屋で開票中継を見ていた。最初にゴアが大統領になった、という報道があった。ところがその少し後に、それが取り消さる、という前代未聞の展開。法廷を巻き込む事態になった。あの事態に、多くの人がトラウマを持っていると思う。
ジョージ・W・ブッシュ大統領が選出され、2001年の同時多発テロ事件の後、アフガニスタンやイラクでの戦争が始まり、さらにリーマンショックへとつながる経済の変調・・・歴史にifは禁物だし、アル・ゴアが万能だとも思わない。しかし、もしあの時、結果が違っていたら、歴史はかなりな程度、変わっていたことは間違いあるまい。今回はその誤りを繰り返さないことを願う。そして、ゴアがメッセージを語りに、姿を見せたことが嬉しく思われた。ゴアはどちらが勝つか、ということでなく、米国民の意志に従うことが大切なのだということを語った。それこそが国が分裂することから救うのである。
■ミネアポリスの警官による黒人の殺害、暴動 そしてバイデン大統領候補の声明
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■「Democratic Debacle 民主党の敗北」The defeat of Hillary Clinton was a consequence of a political crisis with roots extending back to 1964. ヒラリー・クリントンの敗北の根っこは1964年に遡る ジェローム・カラベル(社会学)
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