2020年11月25日00時50分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=202011250050393
欧州
パリの共和国広場で難民たちのキャンプが強制撤去される
先日来、自宅に巣ごもりを求められているフランスで、デモが起きています。先日お伝えしましたように、1つは機動隊や警察、憲兵隊がデモ隊などを鎮圧しているところを警察官の個人が識別できる形でSNSなどにあげてはいけない、という法案が国会で審議されてきたからです。これでは集会やデモの映像をSNSにすぐにあげることが難しくなってしまいます。まさに表現の自由と知る自由への大きな脅威と人々はとらえているのです。
もう1つ大きな話題になっているのがパリの共和国広場に集まっていた難民たちのキャンプが警察によって強制的に撤去されたことです。その映像も含め、難民に対する処置として人間的なのかが今、問われています。報道では退去を求められた難民は500人ほどという数字も出ています。難民と書きましたが、France24の報道で使われている「migrant」と言う言葉は難民ではなく、移住民・出稼ぎ労働者という言葉です。しかし、移民という言葉を使う場合、なぜ路上に彼らがいるのか、すっきりしません。
500という数字ですが、ボランティアの人々が提供した青いミニテントが500ほどあったということです。RMCの報道では撤去を求められた人々の多くがアフガニスタン人だということです。サンドニというパリの北のエリアから追い出されて、共和国広場にやってきてテントに籠っていて、さらにそこから撤収を迫られたことのようです。詳しいことがまたわかりましたら、お伝えします。
※共和国広場の映像 France 24
https://www.youtube.com/watch?v=hRQiuiXgjUc
※同 RMC
https://www.youtube.com/watch?v=nsejlcVYxas
この映像ではアフガニスタン系の若い人がこの厳しい措置に対して、苦しいことを訴えかけています。彼は警察官がガスを浴びせ、殴り、テロリスト扱いしたと言っています。ここでは難民と言う言葉が使われています。
■フランスの現地ルポ 「立ち上がる夜 <フランス左翼>探検記」(社会評論社)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201807202152055
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。