2020年12月01日18時04分掲載  無料記事
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イスラエル/パレスチナ

イラン核科学者の暗殺をめぐり、イスラエル政府が世界中の外交官に厳重警戒命令を発令

「MIDDLE EAST MONITOR」によると、アナドル通信社(トルコ)は、11月27日にイランの首都テヘランで発生した同国の核科学者モフセン・ファクリザデ氏の暗殺事件をめぐり、同国がイスラエル政府への報復を示唆するコメントを発表したことを受け、イスラエル政府が同30日、世界中に常駐する外交官らに警戒を強めるよう呼びかけたと報じた。 
 
また、イスラエルの日刊紙「マアリヴ」も、アロン ・ウシュピッツ外務省長官が世界中で任務につく全ての外交官らに向けて、「あらゆる不測の事態に対する最高レベルの準備と意識」の維持を促すよう海外電報を発信したと報じた。 
 
イスラエル外務省は、核科学者暗殺をめぐるイランの報復宣言を受け、全ての外交官に対して、イスラエル外交使節団へのテロ攻撃を防ぐため、厳格なセキュリティ手順に従うよう命じた。また、イスラエル政府はイランの報復を恐れて、世界中の大使館を警戒態勢に置くことを決定した。 
 
一方、イラン政府は、敵対関係にあるイスラエルの関与を明言しており、イスラエルに責任を負わせ、すでに報復措置を取ると表明している。 
 
30日に行われたファクリザデ氏の告別式では、イランのアミル・ハータミー国防相が「テヘランは必ずイスラエルに復讐するだろう」と断言した。 
 
イラン議会の国家安全保障及び外交政策委員会の報道官も声明の中で、「殺害現場からイスラエル人の指紋が検出されたのは明らかだ」と述べた。 
 
〈参考記事〉 
https://www.middleeastmonitor.com/20201130-israel-alerts-missions-after-death-of-iranian-scientist/ 


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