2021年01月06日12時50分掲載  無料記事
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コラム

有事に弱い政権が続く

  昨年9月に終焉した安倍政権の特徴の1つが有事に弱い、ということだった。民主党政権の福島原発事故処理の未熟さを最大限、集票のアピールに使ってきた政治家・安倍晋三だが、新型コロナウイルスの処理では対応が後手後手に回っただけでなく、配布までに1か月以上時間がかかった上に製品の質でも問題が起きた「アベノマスク」で自らの脆弱さを見せた。その結果、支持率がついに上がらなくなって辞任につながった。 
 
  安倍首相の官房長官をつとめていた菅義偉の政権も、安倍政権の脆弱さを引き継いでいるように見える。官房長官として始めたGoToキャンペーンも継続し、COVID-19のウイルスを日本全国に拡散する結果となった。COVID-19のような事態は初めてだから、やむを得ない、という支持者の同情の声があるが、有事というものはそもそも初めてなことだらけだ。そのような場合に、科学と事実を重視して迅速かつ有効な政策の打てない政権は国民や住民にとって生存上の大きなリスクとなる。 
 
 
 
南田望洋 


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