2021年09月14日20時36分掲載
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遺伝子組み換え/ゲノム編集
ゲノム編集のマダイ 17日に「届出受理」へ 世界初のゲノム編集魚
厚労省は9月10日、非公開の遺伝子組換え食品等調査会を17日に開催すると発表した。議題は「ゲノム編集技術応用食品等の個別品目(マダイ)について」であり、この調査会で日本発かつ世界初のゲノム編集魚が実質的に承認される模様だ。(有機農業ニュースクリップ)
遺伝子組換え食品等調査会は今年2月以来、ゲノム編集魚の実質的承認にあたる「届出受理」へ向けて会合を持ってきた。今回「届出受理」が判断されるゲノム編集のマダイについて、今年3月17日開催の同調査会に、開発した京都大学木下助教が資料を提出していた。木下助教の資料によれば、このタイは、ゲノム編集により、外来遺伝子を導入することなく、筋肉量を調節している4ないし8個の遺伝子をオフにするという。こ遺伝子操作により体重は1.2倍、可食部は1.5倍になるという。
昨年12月、日本で初となるゲノム編集トマトの「届出受理」の際は、調査会の「届出」に該当するとの判断により厚労省がサナティックシードの「届出」を「受理」した。今回議題に上がっているゲノム編集マダイについても同様の手続きを経て、実質的承認にあたる「届出」が「受理」されるものと思われる。
このゲノム編集マダイついて読売新聞は先月、9月に「届出受理」と報じていた。
・厚労省, 21-9-10
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会遺伝子組換え食品等調査会(オンライン会議)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21021.html
・読売, 2021-8-19
ゲノム編集で1・5倍肉厚にしたタイが流通へ…来月にも受理、魚では国内初
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210819-OYT1T50164/
【関連記事】
No.1118, 2021-9-4
・ゲノム編集のタイ 近く「届出受理」で流通へ道
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