2021年11月02日02時09分掲載  無料記事
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政治

『自民党に代わる選択肢』創出を〜総選挙結果を受けて「市民連合」が声明発表

10月31日投開票で行われた総選挙。大幅に議席を伸ばした日本維新の会は別にしても、「勝者なき選挙」とも言われる結果に各党、そして支持者も引きこもごもといったところではないだろうか。 
自民党が単独過半数を維持したことで「岸田政権が信任を得た」と見る向きもあるだろうし、同時に野党共闘が十分な成果を出せなかったことへの批判もあるだろう。しかし、立憲野党による共闘の結果、7割以上の小選挙区で候補者が一本化されて与野党一騎討ちの構図をつくり出し、厳しい戦いの中で野党候補が勝利し、また勝利に至らずとも接戦に持ち込んだ選挙区が多かったことは一定の評価に値するとも言える。 
今回の総選挙において、野党4党による共通政策の締結をはじめ、野党と市民による共闘の要としての役割を果たした「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」は、11月1日付けで総選挙結果を受けての声明を発表した。以下全文を掲載する。 
 
 
第49回衆議院議員総選挙に関する声明 
 
 10月31日に行われた衆議院議員総選挙は、自由民主党は議席を減らしたものの単独過半数を維持し、自民党と立憲民主党の減少分を日本維新の会が吸収するという結果に終わった。 
市民連合は、立憲野党に「市民と野党の共闘」、「野党共闘体制の確立」を求めて取り組んできた。立憲野党は289の小選挙区の4分の3で候補者を一本化し、一騎打ちの構図を作った。各地で野党候補の勝利のために奮闘した市民の方々には深い敬意と感謝を表明したい。多くの選挙区で野党候補が僅差の敗北を喫したことは極めて残念である。接戦の選挙区が多かったことは、野党と市民の協力に一定の効果があったことを意味していると思われる。しかし、野党と市民連合の政策が、今の政治に様々な疑問を感じている無党派層の理解や共感を得られなかったことを、反省しなければならない。 
 この選挙の反省をもとに、日常的な政策実現の取り組みと合わせて、来年の参議院選挙を戦う体制を再構築しなければならない。市民連合としては、今後とも自民党に代わる選択肢を創出するよう、努力を続けていきたい。 
 
2021年11月1日 
 
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合 
 
 
市民連合ホームページ 
https://shiminrengo.com/ 


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