2021年11月06日09時42分掲載  無料記事
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検証・メディア

ジャーナリスト高世仁さんのブログ<高世仁の「諸悪莫作」日記>の面白さ

  高世仁さんはTV報道のジャーナリストとして著名な方で、最近は香港の民主化運動や中東などをテーマに活動していました。しかし、残念なことにリーマンショック以後の民放の予算削減や調査報道縮小の波の中で経営していたプロダクションを昨年春に締めざるを得なくなりました。残念なことです。 
 
  それでも個人的にブログでメディアをウォッチしていて、長年の地道な調査活動で鍛えられた視点と直感が反映されて、これを読むと、とても勉強になります。高世仁の「諸悪莫作」日記です。 
https://takase.hatenablog.jp/entry/20211105 
  その一端を知って欲しいと思い、ブログの1つのリンクを貼りました。これは野党共闘に対する誤ったSNSを冷静に検証したものです。とくに最大の労組、連合の野党共闘に対する冷たい見方に対する高世さんの検証は注目されるべきでしょう。 
 
  野党共闘は基本的に間違っていなかったが、連合が共産党排除の姿勢を示して立憲民主党の代表がその影響を受け、それが野党共闘の伸び悩みに直結したと考える論者は他にもいます。元朝日新聞政治部の鮫島浩氏です。 
https://president.jp/articles/-/51552?page=1 
  野党共闘と言いながら、立憲民主党にとって共産党は「閣外協力」にとどめるというような、「連合政権」を目指した共産党の本来の構想とはほど遠く、冷めたものでした。その意味で連合に振り回された選挙戦であり、伸び悩みを示した、と見ることができるでしょう。 
 
  高世氏も鮫島氏も組織を離れ、独自にブログを通して活動を続けています。こうした人々の活動を支えていく仕組みができて行くことを期待します。 


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