2022年02月03日21時05分掲載
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農と食
原村正樹監督『若者は山里をめざす』 制作費と上映活動費を募っています
埼玉県唯一の村、東秩父村はコンビニすらない山深い村。そんな山里に5年前、3人の若者が移り住み、村の魅力を伝えようと活動している。村のお年寄りたちと力を合わせ、山里の伝統的な暮らしを未来に残そうとしているのだ。効率重視の都会生活に疑問を抱く彼らは、山里の穏やかな暮らしに未来への希望を発見する。農業をテーマとするドクメンタリー映画の第一人者、原村正樹監督のメッセージです。クラウドファンディングで映画の最終仕上げと上映活動費の資金を募っています。(大野和興)
https://camp-fire.jp/projects/view/549075?fbclid=IwAR3OVOtxk18wtLpnUYheV-uHfw-LscRcUxp1jZaqFVynBv-0U4V3YilQEXM
監督のご挨拶
はじめまして ドキュメンタリー映画監督の原村政樹です。1985年以来、40年近く、農業をライフワークに作品を創り続けてきました。埼玉県で唯ひとつの村となった東秩父村でIターン、Uターンした若者たちが村のお年寄りたちと共に、村の貴重な暮らしの営みを未来に残そうと活動をしている日々の撮影を2019年5月から 続けています。
3年に及ぶ撮影で50日余り、その他、打合せなどで東秩父村を訪れた日数を含めると100日を超えました。そこで発見したことは驚きの連続でした。恐らくこれだけの時間をかけなければ決して見えない山里に暮らす人々の深い精神性に触れたのだと思います。
東京一極集中に代表される大都市への人口過密が、コロナ禍に象徴されるように、膨大な弊害が顕著に現れています。2040年までに過疎地の市町村の約半数が消滅するとの試算さえあります。山里の自然は、水や空気など、街に暮らす私たちにとっても大切な場所。そこに人が住まなくなれば、貴重な自然環境は荒廃してしまいます。
この映画を制作しようと思い立ったのは、そうならないために、山里に暮らす若者が増えて欲しいと願ったからです。その想いを込めてタイトルは「若者は山里をめざす」としました。撮影と編集はほぼ終了し、最終編集作業を行って、今年、5月には完成します。
経歴:1957年千葉県生まれ。上智大学卒業後、1988年、東南アジアの熱帯林破壊をテーマにした「開発と環境 〜 緑と水と大地そして人間」(JICA企画)で監督デビュー。医療・看護・建築・伝統文化・国際協力などの短編映画・テレビ番組の制作を経て2004年「海女のリャンさん」(文化庁記録映画大賞・キネマ旬報ベストテン第一位)で長編記録映画の製作を開始。以後「いのち耕す人々」、「天に栄える村」、「無音の叫び声」(農業ジャーナリスト賞)、「武蔵野 〜 江戸の循環農業が息づく」、「お百姓さんになりたい」、「タネは誰のもの」、「食の安全を守る人々」など、農業をテーマに作品を発表。
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