2022年04月09日19時42分掲載
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憲法
4/7 いま、憲法審査会は?4・7院内集会
このコロナ禍で不要不急な衆院憲法審査会が毎週開催されている。何としても憲法改正を実現したい自民党に、昨年の衆院選で勢いづいた日本維新の会や国民民主党などの改憲勢力が加勢し、立憲野党は苦戦を強いられている。
こうした中、不要不急な憲法審査会の開催に抗議の声をあげるため、「改憲問題対策法律家6団体連絡会」(法律家6団体)と「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は7日、「いま、憲法審査会は?4・7院内集会」を議員会館内で開催した。同集会には立憲野党の国会議員も駆けつけ、衆院憲法審査会での議論の様子や改憲阻止に向けた取組などについて報告を行った。
衆院憲法審査会で委員を務める立憲民主党(立憲)の近藤昭一衆院議員は、「与党は自分たちの権力を強めるために改憲しようとしている」と指摘。同じく審査会委員である共産党の赤嶺政賢衆院議員は、昨年の衆院選で改憲勢力が議席を伸ばしたことに触れ、「参院選は絶対に改憲勢力には負けられない」とし、「憲法審査会でも相手側の主張を打ち破っていくような議論をしていきたい」と意気込んだ。
また、法律家6団体事務局長の大江京子弁護士は、「新型コロナやロシアのウクライナ侵攻を口実に衆院憲法審査会で緊急事態条項の議論が進んでいる。(改憲勢力は)国民の不安につけ込んでいる」と厳しく批判。「コロナ禍で苦しんでいる国民のために国会は何をすべきなのか、そういうことを真っ先に議論すべきだ」と訴えた。
ただ現状では、憲法審査会に関する報道や開催自体に反対する声は少ない。そこで、法律家6団体の田中隆弁護士は「憲法審査会で起こっていることを調べ、草の根から反対の声を上げる。そして参院選で勝利して改憲派を3分の2未満に追い込むことこそ、明文改憲策動を封じる決定的な道だ」と語った。
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