2022年04月19日17時26分掲載
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アジア
スーチー氏が公判で国民に団結を呼びかけ
軍評議会により軟禁されているミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が4月18日の公判で、「国民は団結し、話し合いにより問題を解決してほしい」と発言した。Radio Free Asiaの報道をミャンマー・ジャポンが伝えた。
裁判所に近しい人物は「これは国民統一政府(NUG)に向けた発言ではなく、国民が軍評議会と協議をしてほしいという意味でもない。国民同士の話し合いにより問題を解決してほしいという意味だ」とコメントした。
この日の公判はスーチー氏に対する贈収賄に関連するもので、判決が4月26日に言い渡されることが明らかになった。
一方、軍評議会トップのミンアウンフライン総司令官が4月17日に行ったミャンマー新年の国民向けのメッセージで「今年は平和の年にする」と発言したことがわかった。Eleven Broadcastingの報道をミャンマー・ジャポンが伝えた。
総司令官は「2023年はミャンマーが独立して75年の節目になるため、今年は平和の年にする。独立の果実と民主主義による統治体制の良さを味わうことができるように皆が努力してほしい」と述べ、「ミャンマー新年にあたり旧年の悪かった点は反省し、良い点をさらに伸ばしてほしい」と訓示した。
ミャンマーでは昨年2月のクーデターで実権を掌握した国軍が、民主主義の回復を求める広範な市民の抵抗運動に残虐な弾圧を続け、人権団体「政治犯支援協会」によると犠牲者はクーデター後の1年間で1503人に上った。国軍に対抗するため、民主派勢力のNUGは「国土防衛隊」を設立、国軍との間に各地で戦闘が激化している。
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