2022年04月26日08時05分掲載
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コラム
マリーヌ・ルペン党首のファンを増やした猫写真
今回の選挙(4月24日)でマクロン大統領が再選されました。世論調査でそういう予想が出ていたので驚きませんでしたが、今回はマリーヌルペン候補が前回よりも得票率を底上げして、41%まで善戦しました。前回の33%から大きな進展です。ましてや、2002年の父ルペンの18%と比べると、極右がついにここまで伸張したか、という思いがします。
そのルペン氏の得票率に貢献した原因の1つが、彼女が猫を飼っていてソーシャルメディアで猫好きのおばさんであることをアピールしたことでした。若い女性たちの中には、これでぐーっと距離が縮まったという人が結構いるようです。もう1つは、マリーヌ・ルペン氏がシングルマザーで子育てに苦労してきた、ということをSNSで披露したことです。つまり、極右というとこわもての印象がありますが、普通の女性、近所のおばさん的なところをアピールして見せたのが奏功したのです。
これに対して左翼の人々が怒っています。マリーヌ・ルペンは「普通」なんかじゃない。有名人で富裕なパパの翼に守られて、実生活で普通の女性同様に商店や事務所なんかで働いた経験など皆無じゃろう、という声がSNSで出回っています。いやはや、猫写真おそるべし!
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