2022年06月27日17時43分掲載
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アジア
スーチー氏の独房収監を国連事務総長報道官らが厳しく批判
ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が6月22日に首都ネピドーの軟禁先の施設から刑務所敷地内の独房に移送されたことに対して、国連のグテーレス事務総長の報道官らから厳しい非難の声があがっている。Radio Free Asiaの6月26日の報道をミャンマージャポンが伝えた。
同報道官は「スーチー氏が独房に収監されたことを深く憂慮している。国連は、政治的意見の違いにより拘束されているすべての政治家の解放を要求していたが、今回の軍評議会の措置はこれに全く逆行するものだ」と厳しく批判した。
米国国務省顧問のデレク・チョレット氏は「軍評議会がスーチー氏を独房に収監したことを厳重に抗議する。ミャンマーは民主化の道に戻るべき」とコメントした。
また、ミャンマーの人権団体である政治犯支援協会(AAPP)のトゥンチー氏は「スーチー氏が建国の父アウンサン将軍の娘であることを忘れてはならない。軍評議会がスーチー氏を劣悪な環境に閉じ込めて、もし彼女の身に何か起きた場合には国民は黙っていない」とコメントした。
スーチー氏は1988年に民主化運動の指導者として登場して以来、軍政により3回、計15年間、最大都市ヤンゴンの自宅に軟禁されてきたが、独房に収監されるのは今回が初めて。
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