2022年06月30日16時38分掲載  無料記事
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アジア

キリンHD、ミャンマービール事業の譲渡が決定 クーデターに反対して国軍系企業との合弁解消

 キリンホールディングス(HD)は6月30日、ミャンマーにおけるビール事業について、保有するミャンマー最大手のビール会社「ミャンマーブルワリー」(MB)の全株式を同社に3,240億チャット(およそ224億円(同社発表のレートによる)で譲渡すると発表した。ミャンマージャポンが報じた。キリンHDは昨年2月のクーデター直後に、クーデターは同社の人権尊重方針に反するとして国軍系企業との合弁解消を明かにしていた。 
 キリンHDがミャンマー国軍と関係があるMBとの合弁で製造した「ミャンマービール」は同国で8割のシェアを誇る人気ナンバーワンのビールだった。キリンHDはMBとの提携解消後も非国軍系企業と提携して事業を継続する方針だったが、合弁解消交渉が難航。このため、反発する市民の不買運動がつづき、同ビールの販売額は前年同期比八〜九割減となった。 
 キリンHDは事業継続に向けてシンガポールで国際仲裁も提起していたが、合弁解消は困難と判断。今年2月に、国軍系企業との合弁によるミャンマーでのビール事業から撤退する方針を明らかにした 


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