2022年07月30日11時07分掲載  無料記事
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欧州

筆者が日本に行く前にコロナにかかる! ――コロナ感染体験記〜チャオ! イタリア通信 サトウノリコ

7月19日から8月20日まで、日本に一時帰国しています。3年ぶりの日本で、空港に無事着いた時は、何だか夢を見ているような気分でした。実は、日本に帰ってくる前に、私と娘がコロナに感染してしまい、無事に日本に行けるのか、出発する前まで気持ちが落ち着かなく、日本へ行く飛行機に乗った時は本当にほっとしました。 
 
今回は筆者のコロナ感染体験記です。 
 
今年に入ってから「今年こそは日本に帰るぞ」と意気込んで、日本に入国するための情報を調べ、友人とも情報交換して、準備をしていました。 
まずは、イタリア人の家族はビザが必要ということで、7月初めに日本大使館があるローマに取りに行きました。この時、夫の親類の家(ローマ市の郊外)に泊まらせてもらい、中心地には地下鉄を使って移動しました。ビザは無事に取得でき、日本への帰国、まず第一歩はクリアと喜んでたのですが、帰って次の日、喉が痛くなりました。 
「もしや、コロナ???」と思って、家の中でもずっとマスクをしてました。 
でも、こういう時って、まさか自分がかかるって思えないんですよね。必死に喉スプレーや喉飴舐めたりして…。そうしたら、次の日、熱が37,8度…。 
「んんんー。これはコロナの症状に当てはまる???」 
早速、夫に検査キットを買って来てもらい検査すると、陽性!! 
「うわー、かかったー」しかも、日本に行く前。なんで今!!!と、自分で自分が情けなくなりました。コロナが始まり今まで3年間、かからずに頑張ってきたのに、この大事な時にかかるとは…。言葉にできないぐらい自分にがっかりでした。夫と子どもはすぐに近所の夫の実家に避難。 
私は家で一人、すごい頭痛と吐き気に襲われ、トイレで数回吐きました。その夜、熱が38.1度になり、いよいよこれから熱でうなされるつらい時が来るかと思いきや、次の日には37度に下がり、そのまま平熱になりました。結局、一日で熱は下がり、頭痛もなくなり、食欲も徐々に回復し、喉の痛みが出てから3日目にはほぼ普通の生活に戻ることができました。その矢先、夫から電話がかかってきて、娘も陽性になったと知らされ、再びががーん! 
「ごめん!私のせいで…」 
「日本に行けるのか?」 
すごいショックでした。 
これが、7月6日。 
日本への出発は7月18日。あと12日しかない…。 
 
私は、今年1月には3回目のワクチンを受けました。科学的なことはわかりませんが、回復が早かったのと症状が軽かったのは、ワクチンのおかげだと思っています。でも、いくら手洗いやうがいなど気をつけていても、疲れて体力がない時に人混みに行くのは良くないと、今回のことではすごく教訓になりました。家族の中で、うがいまでするのは私だけです。イタリアでは、手洗いとうがいはあまり習慣になってなくて、コロナのおかげで少し習慣になってます。 
 
ちなみに、7月のローマは観光客で賑わってました。イタリアは、屋外ではマスク着用義務なしなので、誰もつけてません。次回は、コロナ感染後に日本へ出国するまでの体験記です。 


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