2022年08月06日17時49分掲載
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アジア
【8/8】ミャンマー 1988年8月8日から34年。在日ミャンマー人が都内でデモ行進を実施予定
【国軍の弾圧から逃れ日本へやって来た88世代】
2021年2月1日、ミャンマーで国軍による軍事クーデターが発生し、日本を含む世界各地でミャンマー市民による民主化要求運動が巻き起こっている。軍事クーデター発生直後、東京都内では最大5000人以上が集まる抗議デモが取り組まれた。こうしたデモを呼びかけたのは「88世代」と呼ばれる在日ミャンマー人だ。
現在、日本国内には約30000人のミャンマー人が生活している。1980年代までは留学生として来日するケースが多かったが、1988年にミャンマー国内で民主化を求める大規模なデモが発生すると、ミャンマー国軍からの弾圧を逃れるため、日本を目指すミャンマー人が一気に増加した。この時、日本にやって来たミャンマー人が、いわゆる「88世代」だ。彼らは祖国の完全な民主化を後押しするため、日本国内でさまざまな団体・グループを結成し、数十年もの間、祖国の民主化を願い、日本国内で地道に活動を続けてきた。
【1988年8月8日】
ここで、ミャンマー人にとって歴史的な年である1988年当時の様子を少しだけ振り返ってみよう。
1988年、当時のミャンマーはネウィン将軍率いるビルマ社会主義計画党による独裁体制下にあった。同年3月、喫茶店での些細な出来事から学生と治安部隊が衝突。治安部隊の発砲により学生が死亡したことで、両者の衝突はさらに激化した。その後、学生らの怒りの矛先はネウィン独裁政権へと向けられ、民主化を求めるデモはさらに拡大していった。こうした流れはミャンマー全土に波及し、同年8月8日には学生に加え政府職員、教員、医療従事者、僧侶たちもデモに参加し、独裁政権の打倒を掲げる市民らが一枚岩となり民主化を求めた。
こうした一連のデモは同年9月に軍事クーデターによって鎮圧されることになるが、完全な民主化を願うミャンマー市民にとって、1988年8月8日(通称:8888)は歴史的な1日として心に刻まれている。
【8888に合わせたデモ行進】
日本国内でも毎年8月8日は、在日ミャンマー人によるデモ行進が行われている。今年も昨年に続き、品川区内で民主化を願う在日ミャンマー人によるデモ行進が行われる予定だ。当日は午後1時30分に五反田南公園(品川区)に集合し、同2時30分にデモ行進がスタートするとのことだ。
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