2022年09月05日18時04分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマー国民統一政府「2023年に革命が成功」 国軍はスーチー氏に初の懲役刑判決

 民主化勢力が樹立したミャンマーの国民統一政府(NUG)は、「2023年に革命が成功する」と発表した。NUGは昨年9月7日に「国軍への戦闘開始」を宣言、国民防衛隊、それと共闘する一部少数民族勢力が国軍との戦闘を展開している。一方、民主勢力への弾圧を強化する国軍は9月2日、軍事法廷でアウンサンスーチー国家顧問に対して新たに懲役3年の実刑判決を言い渡した。ミャンマージャポンポンが伝えた。 
 NUG 国防省のイーモン大臣は、「2023年は革命が成功する非常に重要な年になる。どのような作戦、戦略を行うかについてはまもなく国際社会に向けて発表する。すべての革命勢力が一致団結することにより、目標を達成する」とコメント。「軍評議会はこの1年で国民防衛隊をつぶすことができなかった。これは画期的なことだ」と評価した。 
 スーチー氏は2020年総選挙で、連邦選挙管理委員会に対して職権を超えて不当な圧力を加えたとの嫌疑により軍評議会により訴追されたていたが、9月2日に刑法130条(a)違反とされ懲役3年の実刑判決が言い渡された。法曹関係者によると、懲役刑は初めて。 
 これまでのスーチー氏に対する裁判では、懲役刑でなく禁固刑だった。今回の判決により刑期は合計20年となった。 


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