2022年09月08日16時35分掲載  無料記事
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アジア

ミャンマー国軍トップ、プーチン露大統領と会談 関係強化で合意

 ミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官は7日、ロシア極東ウラジオストクで開催された国際会議「東方経済フォーラム」でロシアのプーチン大統領と会談した。ミャンマージャポンによると、国営新聞Myanma Alinnは「両国がすべての分野での協力を深めることに合意した」と報じた。 
 総司令官のロシア訪問はこの1年半で3回目だが、大統領に面会できたのはこれが初めて。 
 プーチン大統領は、「ミャンマーは東南アジアで信頼できる長年のパートナー。我々の関係は、前向きな方向に進展している」と両国関係を評価した。また、軍評議会はロシア産の石油天然ガスおよび石油製品を9月から輸入すると発表しているが、国営ロシア通信(RIA)によるとミンアウンフライン総司令官がロシアの通貨ルーブルで支払いを行う準備ができたと発言したことが明らかになった。 
 総司令官はこれまでの訪露で、両国の軍事技術協力や合同軍事訓練などについて協力を求めたとみられている。 
 ミャンマージャポンによると、両国トップの会談についてミャンマーの政治評論家タンソーナイン氏は、「軍評議会はプーチン大統領と正式な会談を行ったかのように報じているが、プーチン大統領が『東方経済フォーラム』に出席した各国の代表者と個別に数分程度挨拶を交わしただけで正式な会談ではない」とコメント。その上で「国際社会から非難、制裁を受けて孤立している国同士がお互いに慰め合っているだけだ」と切り捨てた。 
 総司令官は、「あなたは世界で起きているあらゆる問題に関与し、世界平和と治安の安定に貢献している世界的なリーダーだ」とプーチン大統領を持ち上げたという。 
 一方、民主化勢力が樹立した国民統一政府(NUG)は、国軍に対する攻撃開始(D-Day)を宣言してから1年となる9月7日までに、ミャンマー全土で250郡を統治下に置いたと成果を強調した。 
 NUGのドゥワラシーラ大統領代行は、「この1年間でミャンマー全土330郡のうち250郡を統治することができた。軍評議会が統治しているのはわずかにすぎない」と成果をアピール。「軍評議会は政治的、軍事的、経済的、国際的すべての面で失敗している」とコメントした。 
 NUGは、直近1年間に発生した国軍との戦闘により国軍兵士20,150人、国民防衛隊(PDF)の隊員1,500人が戦死したと発表した。 


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