2022年09月30日16時30分掲載
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アジア
スーチー氏に新たに禁固3年判決 ミャンマー軍政、恣意的裁判で政治生命断つ狙い
ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問に対する国家機密法違反に関する裁判が9月28日に行われ、禁固3年の刑が言い渡された。スーチー氏への判決は12件目で、刑期は23年に達した。ミャンマージャポンが報じた。
法曹関係者によると、スーチー氏のほかオーストラリア人の経済顧問ショーン・ターネル氏、計画・財務省元大臣のソーウイン氏、チョーウイン氏、同副大臣のセッアウン氏ら4人にも禁固3年の判決が言い渡されたという。
オーストラリアのウォン外相は、「今回の判決は受け入れられない。ターネル氏の即時解放を要求する」と発表した。
これまでに、スーチー氏は汚職防止法違反など11件の裁判で禁固17年と懲役3年の有罪判決を受けていたが、今回の有罪判決により科された刑期は合計23年となった。軍評議会は、さらに7件の容疑で訴追している。
政治評論家のタンソーナイン氏は、「裁判も判決もすべて軍評議会主導の恣意的なもので、スーチー氏が政治の表舞台に二度と現れることが出来ないように仕組んだものだ」と批判した。
裁判は非公開で弁護士も説明を禁じられている。
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