2022年10月12日17時08分掲載
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アジア
ミャンマー国軍、日本のODAを軍事転用か
米国に拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は10日、日本政府がミャンマーに無償供与した旅客船2隻が軍事目的に転用されていると指摘した。ミャンマージャポンが報じた。
問題の旅客船は、2016年9月に締結した政府開発援助(ODA)の無償資金協力(約5億円)で寄贈された。軍評議会(SAC)は、その3隻のうち、「KISPANADI 1」と「KISPANADI 3」の2隻で、9月14日に100人以上の軍兵士と兵糧をシットウェからラカイン州ブーディーダウン郡まで輸送したという。
同郡では、国軍とアラカン軍(AA)の間で激しい戦闘が行われている最中。HRWアジア局プログラムオフィサーの笠井哲平氏は、日本の支援が軍事に利用され、市民の弾圧に加担する形となっていると指摘した。
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