2022年12月10日17時40分掲載
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国際
世界人権デーピースマーチ「独裁国家と戦い、自由・人権を勝ち取ろう」
世界人権デー(12月10日)に合わせ、独裁政権の打倒を掲げる在日外国人たちは10日、東京都内で世界人権デーピースマーチ「独裁国家と戦い、自由・人権を勝ち取ろう」を実施した。ピースマーチには、昨年2月に軍事クーデターが発生したミャンマー、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ、中国の習近平体制を批判する香港、台湾出身の人々らが参加。デモ行進には約500人が集まり、「独裁政治を終わらせよう!」と声を上げた。
デモ行進の出発前には屋内集会も開催され、各国の代表者らが登壇し、それぞれの本国情勢について説明するとともに、参加者に連帯を呼びかけた。
最初に登壇したミャンマーの代表者は、軍事クーデター以降、同国で140万人の国内避難民が発生している現状について触れ、「ミャンマー人だけでなく、一般の人たちの支援も必要だ。ミャンマーでの酷い状況をSNSでシェアしてほしい」と呼びかけた。ロシアから軍事侵攻を受けるウクライナの代表者は、「ロシアによるクリミア侵攻を国際社会は無視した。世界中がロシアを止めていればこう(ウクライナ危機)はならなかった」と嘆いた。
また、中国の習近平政権による「民族同化政策」に苦しむチベットの代表者は、習近平政権が3期目に突入したことについて「もう我慢できない状況だ」とし、「ゼロコロナ政策に反対し各地で抗議活動を実施している中国市民との連帯を表明したい。彼らを中国共産党から解放したい」と訴えた。同じく民族同化政策の対象となっているウイグルの代表者は、ウイグル人の強制労働によって作られた商品が日本国内で流通している現状や、中国政府によるウイグル人監視作業に使用されるカメラに日本企業の部品が使用されていることについて触れ、中国政府との関係を見直すよう強く求めた。
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