2022年12月28日15時21分掲載
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政治
杉田水脈氏が政務官を辞職 議員は辞職せず
杉田水脈氏が差別発言が問題視されたことで政務官を辞職した。しかし、杉田氏は今も「差別発言」だったとは認めていない。
<記者団に過去の発言に問題はなかったかを問われ、「差別とかもしておりませんし、ただ、その真意が伝わりづらいのであろう」と語った。今後の政治活動については「私を支援してくださっている方々がいっぱいおりますので、その方々の代弁者として、しっかり頑張ってまいりたい」と述べた>(朝日新聞)
朝日新聞の記事を読むと、杉田氏は自分の支持者を優先したいために、辞職を決意したと受け取れる。すなわち、差別発言を差別とは見なさない有権者、支持者を将来も票田として政治家として生きていこうと言う、ポジショニングの計算だろう。彼女の中では過去の成功体験もあり、おそらく合理的な判断なのである。ただ、今後は、こうした有権者の層が選挙に勝ち抜くうえでの堅固な票田となるかどうかである。時代が変わっているかもしれないのだ。そして、それ以上に懸念されるのは、彼女の場合、問題発言がメディアで注目されるばかりで、政治家として何を成し遂げたいかについては印象に残っていない点である。
この件につき、共産党の山添拓議員はツイッターでこう述べた。
<「信念を貫きたいと思う一方、内閣の一員として迷惑をかけるわけにはいかない」と辞表提出の杉田氏。差別と偏見に満ちた言説を繰り返し、それを「信念」というなら、内閣の一員はもとより議員として資格が問われる。…>
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