2023年01月06日14時24分掲載
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コラム
軍備増強でなく、東アジア軍縮会議の開催を
第二次安倍政権時代に憲法の精神を逸脱して制定された安保法制のために、本来日本の危機ではない事態に日本が巻き込まれて戦火に見舞われるリスクが高まっています。飛んで火に入る夏の虫が日本でしょう。しかも、ずるずるときちんとした国会での議論もなく、前の日中戦争や太平洋戦争と同様になし崩し的に事態が進み、マスメディアはそれを翼賛する記事を書いています。
この安保法制は米民主党のオバマ政権が安倍首相の背中を押したものであり、資金不足の米国のために日本の人命と土地と資金を投げ出してほしい、という依頼にこたえたものだと思います。しかし、米国は世界最強の軍事大国であり、「悪」の象徴と見なされている北朝鮮や中国などから見れば、核兵器を伴う脅威でもあります。相手陣営のことを考えれば、日本が米陣営に参加するよりも、米国と中国、北朝鮮、さらに韓国をコミットさせた東アジア軍縮会議の開催こそが望ましいものであり、これこそが本来、岸田首相に期待された政治であり、成功すれば真のレガシーとなり得るものです。そして、この軍縮会議を日本が先導することができたなら、日本人の米国からの精神的独立にも寄与しえます。東アジアは米国民の土地ではありません。ノーベル賞もその先にあるかもしれません。
私は岸田首相がせっかく首相になったのなら、家族を上げてでも、このレガシーを残してほしく思っています。
■オバマ大統領と核兵器
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■日本メディアの神話 沖縄、南沙諸島、朝鮮戦争をつなぐもの
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■戦争を一度始めたら終わらせるのが難しい 〜改憲を訴える政権与党に思う〜
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■ペンタゴンの軍事費削減 財政難から 11月23日までに超党派でまとめられなければペナルティとして削減額が倍増に・・・
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