2023年01月27日20時58分掲載
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農と食
ニュージーランドで卵の供給不足が続く 要因はケージ飼い廃止と飼料高騰
NNNが1月27日に伝えるところによると、ニュージーランドでは 1 か月以上にわたって卵の供給不足に悩まされており、クリスマスや新年の祝賀会にさえ影響を与えている。卵の供給の実態は、特に大都市のスーパーマーケットや青果店の棚で端的縫い現れている。(大野和興)
卵不足の要因は二つある、とNNNは報じている。ニュージーランド政府は 2012年に、2022 年末までにケージ飼いの卵を段階的に廃止する法律を導入した。動物福祉政策の一環だ。これが卵供給業界に大きな変化をもたらした。ケージ卵は段階的に廃止されているが、卵の全体的な供給量が減少している。
主要なスーパー マーケット チェーンは、卵の供給の減少に対処する取り組みを進めている。国内最大の小売業者の 1 つである PAK'nSAVE は、声明の中で、2027 年までに完全にケージフリーになるという目標を達成するために、政府およびニュージーランドの卵供給業者と緊密に協力することを約束しているとしている。
別のスーパーマーケット チェーンCountdownは、ケージ飼いの卵の段階的廃止に備えるために、2016 年から農家と協力してきたと述べている。2017 年、同社は2024 年末までに北部で、2025 年末までに南部でコロニー ケージ卵を段階的に廃止すると発表した。この卵供給の混乱の中で卵の需要が落ち込んでいるとも同社は述べている。
タマゴ不足のもうひとつの要因はウクライナ戦争に関連して飼料価格の大幅な上昇したこと。このことによって、農家は新しい卵生産システムに必要な建材を調達することさえ困難になっている。–
ウェリントン、1 月 27 日 (NNN-XINHUA)
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