2023年02月10日15時51分掲載
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中東
イスラエルで司法手続きなく刑務所に拘禁されるパレスチナ人が急増
行政拘束という名目でイスラエルに刑務所に拘束されているパレスチナ人が急増している。2月9日のMiddle East Monitorによると、その数は現在914人。これは2003年以来最高で、昨年同時期のほぼ2倍にあたる。強権政治を推し進めるネタニヤフ政権下で起こっていることに一つといえる。(大野和興)
行政拘禁というのは、司法手続きを省き、起訴も裁判もせずに刑務所に拘束する措置を指している。英国委任統治時代の規則に基づいている。イスラエル当局はユダヤ人を拘束することはないが、パレスチナ人に対しては、告訴も裁判もなく、拘束することができ、拘束期間も更新可能。法廷には「秘密の証拠」が提出される。
パレスチナのNGOであるAddameerは、現在イスラエルの刑務所には、女性、子ども、重病人を含む4700人のパレスチナ人が拘束されているとしている。またイスラエルはこの9年間で12,000件の行政拘禁命令を発出した。
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