2023年02月16日17時15分掲載
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反戦・平和
〈やっぱりいらない!武器見本市〉市民団体が院内集会を開催
憲法9条を持つ日本国内で“武器見本市”がまたしても開催されようとしている。今回、開催が予定されているのは、イギリス発の武器見本市「DSEI」の日本版「DSEI Japan 2023」だ。DSEIの日本初上陸は2019年11月で、今回は2度目の開催となる。
こうした中、武器見本市の開催に反対する市民団体「安保関連法に反対するママの会@ちば」(ママの会)などは15日、参議院議員会館でDSEIの開催中止を求める集会を開催。会場は開始早々に満員となり、熱気に包まれた。集会には野党国会議員も参加し、共産党の井上哲士参院議員は「DSEIを止めようという声を国会内で上げていきたい」と語った。
集会ではDSEIを後援する防衛省、防衛装備庁、海上保安庁、経済産業省、外務省に対する「後援取消し要請」及び意見交換が行われた。武器取引反対ネットワーク(NAJAT)の杉原浩司代表は「どういう内容の展示がされるのか、決まり次第、事前に議員を通じるなりして報告してほしい」と強く要請するも、担当者は「現在、調整中であり現時点では分からない」とし、「お示しできる段階でお示しできる内容のものはお示ししたい」などと終始、言葉を濁した。
ママの会メンバーの金光理恵氏は「日本の各省庁がDSEIを後援し政府のお墨付きで開催するということは、憲法9条に照らして、日本政府がやっていいはずがない」と政府の対応を批判した。
なお、DSEI開催初日である3月15日には、会場となる幕張メッセ(千葉市美浜区)の正面広場前で抗議デモ「3.15メッセ前 大抗議アピール」が実施される予定だ。当日は「ダイイン」(犠牲者に擬して大地に横たわる抗議方法)やヒューマンチェーンなども行われるとのこと。
このほか、ママの会は、ネット署名「幕張メッセで開催される武器見本市『DSEI Japan 2023』の中止を求めます」にも取り組んでおり、幅広く賛同を呼びかけている。
〈ネット署名〉
https://chng.it/cbghTBNn
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